日米を代表するストリートバイク
現在、オートバイメーカーが次々と新型モデルを投じている熱い市場、それが『ストリートモデル』、街乗り仕様です。オートバイで遊ぶなら、遠出ツーリングがポピュラーかと思いますが、数年前から“ミドルクラスで街を走る”ムーブメントが海外で高まり、ここ日本でもこのカテゴリーがホットになってきています。オートバイの免許は排気量400ccを境に「普通自動二輪免許」と「大型二輪免許」(限定解除)に分けられ、401cc以上の大型バイクの世界は趣味性の高いエリア。だからこそ、街乗りにちょうどいいリッター未満モデルが注目を集めているのです。ひと足先に登場したのがこちら、ヤマハ『ボルト』。デビューは2013年12月、“Ultimate Purely Bobber”をコンセプトに開発されたまったく新しいストリートモデルです。同メーカーのストリートバイクと言えば、SR400という不世出の人気モデルが存在しますが、排気量400cc/空冷シングルエンジンのSRに対し、ボルトは排気量950cc/空冷Vツインエンジンを心臓とする新設計モデル。流行りのボバースタイルを取り入れたそのフォルムは、ヤマハの新機軸と言っていいでしょう。事実、デビューまもなく多くのファンを獲得しました。
発表に関してはボルトに先んじていたのが、ハーレーダビッドソンの新型モデル『ストリート750』。2013年11月、世界最大級のモーターサイクルショー『EICMA ミラノショー』で鮮烈デビューをはたし、世界を驚かせました。最大のサプライズはエンジン。排気量750cc/60°水冷Vツインエンジン『レボリューションX』は、「独特の鼓動感を生む45°空冷Vツインエンジンこそハーレーのアイデンティティ」と言われる同メーカーにとって禁断の果実とも言えるもの。だからこそ、このカテゴリーにかけるハーレーの意気込みたるや相当なものでもあります。こちらは2015年2月より販売が開始され、高い注目を集めています。
[ヤマハ ボルト] 899,640円(税込)~
[ハーレー ストリート750] 850,000円(税込)~
と、スタイルのみならず販売価格もほぼ互角の両者。競合がひしめくこのマーケットで否応なく比較されるライバル同士と言えます。そこで知りたくなるのが、「実際に乗り比べたらどうなの?」、「見た目の違いってどれほどのものなの?」といったところ。そこで、この2台を集め、実際に比較&検証してみました。
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