お金はエネルギー!お金回りが良くなる秘密、知っていますか?
お金に愛される人になるためには?
「お金はエネルギー」。そう考えると、お金に対する考え方、向き合い方が変わります。以前、私が大学で経済学を学んでいたとき、印象に残ったのが「お金は記号である」という言葉。たとえば1万円札の原価は紙代、印刷代など約22円です。でもそれが1万円の価値を持つ。それ自体が持っている本来の価値と違う価値が付けられているという点で、お金は単なるシンボルであり記号なんですね。
エネルギーというのは目に見えないものです。目には見えませんがそれはモノを動かしたり、変形させたり、何かしら対象に変化を与えます。エネルギーそれ自体には価値がつけられないのですが、それが何かに変化することで価値が生まれる。
お金もまたそれで食料や衣服、家や土地を買ったりして初めて価値が生まれます。お金そのものに価値があるのではありません。ですからお金は記号であると同時にエネルギーでもあると考えられます。
エネルギーは流れるもの。それは私たちの周りを常に循環しています。太陽エネルギーによって水は水蒸気になり雲になり、雨となり、それが川となってやがて海に流れます。形を変えながら巡っているのです。
そうやって循環するのがエネルギーの自然な姿だとしたら、お金も循環させなければいけません。
不安を貯め込むと、その不安が現実化する?
「目的がはっきりしない貯金をする必要はありません」私はよくセミナーに来る人たちに言います。貯蓄はお金の流れを一時的にせき止めること。エネルギーの自然な循環を止めることになります。すると新しいエネルギー、お金が入ってこなくなる。
明確な目的があっての貯蓄ならいいのです。ただやたらと貯め込んでいる人がいますね。「何のためにお金を貯めてるの?」と聞くと、「将来必要になるかもしれない」とか「何かあったときが心配だから」という答えが返ってきます。
つまり「不安」が先にあります。でも「不安」から貯めたお金は「不安」をさらに増幅させます。お金が貯まるほど、まだ足りないと不安になる。あるいはいつか無くなってしまうのではないかと心配になる。
「不安」という負の意識から貯めたお金は、負のエネルギーを持っています。言いかえれば「不安」をお金に替えて貯めていると言ってもいい。それは決して人を幸せにしません。
私がよく話すのはガン保険のこと。ガン保険に入ることでガンに意識が向いてしまいます。スピリチュアル的な解釈では、それが病気を引き寄せてしまう原因になることも。それで実際にガンになってしまい、「やっぱり保険に入っておいて正解だった」となるのは、本当に正解だったと言えるのでしょうか?
結局はマッチポンプです。自分で病気を招いておいて、自分で準備しておいてよかったと納得するわけです。不安に意識が行くことで不安が現実化してしまう。ですから不安からお金を貯めることは止めましょうと。
ある統計によれば日本人の遺産総額の平均は約3900万円だと言われています。遺産を相続する際に相続争いが増加しているといいますが、じつはその7割以上が遺産5000万円以下。遺産が多いほど揉めると思いがちですが、むしろ一人当たり数百万円という単位で揉めるケースのほうが多いのだとか。
残されたお金をめぐってそれまで仲の良かった兄弟や親族が骨肉の争いになってしまう。お金をきっちりと使い切っていたらこんなことにはならないし、本人が生きているうちにお金を回していれば世の中のためにもなったはず。
そもそもなぜ使わないお金を貯めてしまうのか? そこには「不安」があるからで、スピリチュアル的な解釈をすると、そういう負のエネルギーをもったお金だからこそ、トラブルや災いの火種になることもあるのです。
本当に大切なものというのは、自然が私たちに無尽蔵に与えてくれています。空気などは無くなったら5分と人は生きていけない大切なものですが、お金を払って空気を買う人は誰もいませんよね。
お金もまた必要不可欠なものですが、それは手放したら二度と戻ってこないものではなく、循環し巡っているもの。いつかまた自分に返ってくるものだと考えてみる。気持ちよく手放すことで、楽しさや喜び、幸福を生み出し、それがエネルギーとなって新たなお金を引き寄せる。
不安を貯め込むくらいならお金は上手に使いましょう。上手に使うことで自分も幸せになれるし、お金が循環することで他の人も幸せになれます。自分の周りにハッピーな状況を作り出すことが、お金を呼び込むことにつながるのです。
★次にお金との縁の作り方をインタビューします!
教えてくれたのは……
作家、兵庫県出身。関西学院大学・経済学部卒。大手百貨店で販売促進業務を担当後、独立。広告代理店・企画会社を設立し、順調に業績を伸ばすが、95年の「阪神・淡路大震災」を機に「こころ」の世界に目覚める。中でも古代ユダヤに伝わる「カバラ数秘術」をベースに、独自のアレンジを施した運命診断法として「はづき式数秘学(誕生日占い©)」を確立。「コワいほど当たる」と話題に。現在、ブログ、メルマガ、セミナー、講演会などを通して、恋愛・仕事・人間関係に至るまで、様々な問題解決のサポートをする。また作家として「占い」「スピリチュアル」「お金」「仕事」「恋愛」「人間関係」「子育て」「自己啓発」「生き方」など幅広いジャンルの著作を持ち、累計は60冊以上、175万部を超えるベストセラー作家でもある。『誕生日占い』(中経出版)、『2週間で一生が変わる魔法の言葉(じゅもん)』(かんき出版)、『男の占い』(ATパラリケーションズ)、『貯めなくたって大丈夫』(宝島社)、『すごい片づけ』(河出書房新社)など著書多数。
取材・文/ビルドゥングス