知っておきたい海外メーカー系バイクのクセ
ハーレーダビッドソン、BMW Motorrad、ドゥカティ、トライアンフ、KTM、モトグッツィ……世界にはさまざまなモーターサイクルメーカーがあり、ライダーのみならず、多くの人から羨望のまなざしを集める存在として知られています。その多くは、日本の四大メーカー(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)よりも長い歴史を持ち、それぞれがキャラクターの強いモデルを毎年排出しています。
一昔前だと、こうした海外系バイクは若者には手が届かない高嶺の花でしたが、近年は金利の低いローンが組めること、また各メーカーとも若年層向けのモデルを手がけていることから、以前にも増して身近な存在となりました。若い海外バイク乗りに出会うことも珍しくありません。
そんな海外系バイク、そのブランド性もあって大変魅力的ながら、それぞれ自国の方を中心とした設計となっているため、ちょっと日本人には合わないところがあるのです。そうしたクセは各メーカーによって異なりますが、ここでは共通した部分をピックアップしてみましょう。購入前の試乗時にチェックしておきたい項目としてご覧ください。
平均身長が異なれば、オートバイの設計も異なる
世界各国の平均身長のうち、代表的なオートバイメーカーを有する国と日本を以下にまとめてみました。※調査年度が異なるため、あくまで目安としてご覧ください
【日本】
[男性] 170.7cm
[女性] 158.0cm
【アメリカ】 ハーレーダビッドソン
[男性] 178.9cm
[女性] 164.8cm
【ドイツ】 BMW Motorrad
[男性] 181.0cm
[女性] 168.0cm
【イタリア】 ドゥカティ、モトグッツィ
[男性] 177.2cm
[女性] 167.8cm
【イギリス】 トライアンフ
[男性] 177.6cm
[女性] 163.7cm
【オーストリア】 KTM
[男性] 179.2cm
[女性] 167.6cm
(参照元:Wikipedia Human height)
あくまで目安ですが、今すぐ世界共通の計測方法を用いて図ったとしても、そう差異はないでしょう。どのメーカーも世界展開を前提に設計してはいますが、オートバイそのものの基本設計は自国の人に他なりません。BMW Motorradやドゥカティは日本向けにローシート(厚みを薄くしたもの)に換えて出荷しています。一方で、国産メーカーモデルはすべて日本人をベースとした設計から生み出されているので、私たちにとって扱いやすいバイクが多いというわけ。
ここから先は、個人の判断です。つまり、“いくら気に入ったモデルでも乗りにくいのなら意味がない”か“多少乗りにくかろうがこのメーカーのこのモデルに乗りたい!”か。もちろん、大柄なモデルであっても自分に合った仕様にするための方法もあります。
では気をつけたいポイントはどこか。そして、自分に合った仕様にするためにはどうすればいいか。それを次ページよりご紹介していきましょう。
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