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松井氏が日本人初のヤ軍フロント入りで、今後の展開は(2ページ目)

ヤンキースのOBである松井秀喜氏が3月11日、ブライアン・キャシュマン・ゼネラルマネジャーの特別アドバイザーに就任した。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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ヤ軍からの招聘も夢ではない、巨人の復帰の可能性もアリ

このGM特別アドバイザー就任は、どういう意味を持つのだろうか? まずは、ヤンキースとの絆が深まったことは確かだ。春季キャンプでは2年連続で臨時コーチを務めた松井氏。臨時コーチを務めるOBは多いが、巡回コーチとしてシーズンを通して指導することになったOBはまずいない。

それだけヤ軍が松井氏の指導力に期待を持っている証拠であり、昨年限りで引退したデレク・ジーター氏が将来的に監督に就任した際は、ベンチコーチか打撃コーチでの招聘も夢ではなくなってくる。

巨人復帰の可能性はどうだろうか? これも決して消滅したわけではない。1年契約とはいえ、マイナーのシーズンは秋口には終了する。ヤ軍との契約を延長するのかは定かではないが、基本的にフリーに戻る。その際、また考える時間が生まれるわけだが、実は今オフ、松井氏は気になる動きをした。巨人だけではなく、中畑監督率いるDeNAのキャンプ視察、打撃指導もしたことだ。

もし今後、巨人のユニホームを着ることになれば、DeNAのキャンプ視察などできなくなる。義理堅い松井氏は、中畑監督との“約束”を守った形であり、巨人のコーチや監督に就任しても憂いがなくなることを意味するのではないだろうか。

「まだ将来のことは具体的に考えていない。もし、そう(指導者に)なったときに、今回の経験が生きればいいですね」

ヤ軍での本格的な指導者修業。将来、米国を選ぼうが、日本を選ぼうが、どちらのフィールドでもプラスになることは確かである。
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