現状を確認しよう
任天堂<7974>とDNA<2432>が3月17日、資本、業務提携で合意したことを発表しました。これにより任天堂はこれまでスマートフォン向けのゲームを提供してこなかったわけですが、ソーシャルゲーム市場への参入をようやく決めたということになるでしょう。翌日、2社にはこれを好感した買いが殺到し、株価はストップ高となりました。任天堂の株価チャートを見てみましょう。丸印をつけた点の部分がストップ高です。株価は翌日19日に寄り付ききました。
窓を確認しよう
このように買いが殺到して取引が成立せず、前日よりも高い株価で取引が成立するような場合、株価チャートに隙間のような空間が生じます。この空間のことを「窓(空)」と言い、例えば好業績の報道があった時等によくみられる光景です。これは買いの時だけでなく、売りの場合にも発生します。例えば、業績の下方修正といった報道があった場合に、売りが殺到して取引が成立しない場合です。
このストップ高と下の株価の間に空間が発生していますが、これを窓と言います。囲みをつけた部分になります。
一般的に、株価は窓に吸い寄せられるように動くと言われています。ですから、株価の下に窓が開いた場合には株価は下に吸い寄せられ、株価が上に空いた場合には株価は上に吸い寄せられます。そして、窓を埋めるか否かで、株価の力強さを知ることができます。
そして、3つ窓をあける(三空)と、勢いの力強さを確認できると言われていて、株価反転への力強さとして確認することができます。
任天堂の株価チャートを見ると、窓が株価の下に2つ空いたことがわかります。買いが殺到し、株価が勢いよく上昇していることがわかります。ですが、この窓を逆に考えると、株価がいずれ下落に転じた場合、いずれは株価が窓に吸い寄せられる可能性があると考えることもできることになります。
株価がどこまで上昇するのかは誰にもわかりません。どのような事態でもしっかりと利益を確定させるためには、手堅くコツコツ利益を積み重ねていくことが大切になるのかもしれませんね。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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