ビール事情に変化あり！話題のフレーバービールって？

ビールはピルスナー中心から多様化の時代へ

「ビール」と聞いて、あなたが思い浮かべるのはどんなものですか？ たいていの人はきっと、お店で「とりあえずビール」の声に応じて出てくるあの一杯でしょう。でも、ふと世界に目を向けてみると、ビールには実にさまざまなタイプがあるもの。大別すると、まずは醸造方法によって「エールタイプ」「ラガータイプ」の2種類があり、そこからさらに「ペール・エール」「ピルスナー」「スタウト」などと細分化されます。

その中で、私たちがまず思い浮かべるあのビールは、いわゆる「ピルスナータイプ」。今まで国内の大手メーカーが主に販売してきた日本のビールの代表格ですが、近年、そんなビールを取り巻く状況にちょっとした変化が出てきました。家飲み人口が増えたことや好みの多様化などにより、個性的な味わいのビールに注目が集まってきたのです。これにより、限定量のみ生産される日本のクラフトビール、個性的な味わいの海外ビールなど、少し前なら専門店でしかお目にかかれなかったものも、今ではスーパーやコンビニの店頭に並ぶようになりました。

大手メーカーもフレーバービールに挑戦！

そんな個性派ビールの中でも、特に最近、注目を集めているのが「フレーバービール」。フルーツやスイーツなど＋αの風味を加えたビールで、ドイツやベルギーをはじめ世界各国の人々に親しまれています。もちろん日本でも、ビール特有の香りや苦味に止まらない味わいに、ファンは増える一方。ビールが苦手な人にも受け入れられており、大手メーカーが手がけた製品も登場してきています。

大手メーカーの中で先陣を切ったのが、「キリン フレビア」。レモネードとビールを合わせたドイツのフレーバービール「ラドラー」にヒントを得て開発された1本です。フルーティーで香り豊かなカスケードホップを使用し、シチリア産レモンでフレーバーをプラスしています。口を近付けた瞬間、感じるのはホップとほのかなレモンの香り。さらに一口いただけば、苦味より先にすっきりとした甘味と爽やかな酸味が訪れ、スッと喉を通っていきます。でも決してビールらしさは失っておらず、キレのよさと爽快感はビールそのもの。

思わず「おいしい！」と口に出るこの味わいは、ビールと基本的な製法を同じくしながらも、特有の香りや苦味を抑えるためにひとつひとつの工程で試行錯誤を重ねて微調整を行った賜です。

また、サントリーからも同じくラドラーをイメージした発泡酒「サントリー ラドラー」が3月24日に発売予定。“旨味麦芽”を使用し、糖化工程で麦汁を煮沸する「デコクション製法」と麦汁煮沸終了前後の最適な時期にホップを投入する「レイトホッピング製法」により、ビール類らしい飲みごたえのある味わいを実現。さらに、甘酸っぱく爽やかなレモン風味をビール味とバランスよく調和させ、軽やかで飲みやすい後味に仕上がっているとのこと。

大手メーカー2社の参入によって、今後、さらに広がっていくことが予想されるフレーバービール。ビール初心者とビール愛好家、どちらも満足できるこの新しいビアスタイルをまだ試していないなら、ぜひ今夜、気軽に楽しんでみてはいかがでしょう？

【Data】
KIRIN Flaveer Lemon&Hop（キリン フレビア レモン＆ホップ）
セブン＆アイグループ限定発売
店頭価格：213円（税込）
容量/容器：300mlワンウェイびん
アルコール分：3％
商品に関する問い合わせ：フリーダイヤル0120-111-560（キリンビールお客様相談室）
URL：http://www.kirin.co.jp/products/beer/kirinflaveer/
※外部サイト

サントリー ラドラー
容量/容器：275mlびん、350ml缶
アルコール分：4％
商品に関する問い合わせ：フリーダイヤル0120-139-310（サントリーお客様センター）