建設業界は冬の時代を迎えた?

大成建設は建設の雄

大成建設は建設の雄

建設業界の景気を大きく左右する公共事業。その目安となる名目建設投資は1992年の84兆円をピークに約20年右肩下がりの減少を続け、2010年、2011年にはピーク時の半分(41.9兆円)にまで落ち込みました。

まさに建設業界は冬の時代を迎えたのです。

しかし、2012年以降は建設投資も増えつつあるほか、久しぶりに多くの好材料が建設業界に集中しています。バブル経済最盛期以来の建設株フィーバーとなるでしょうか?

過去の建設株大相場は?

・1988~1989年にかけて
バブル経済最盛期の建設ラッシュによる建設株の大相場。この時は大手ゼネコン株が短期間で2~3倍に上昇。

・1995~1996年にかけて
阪神淡路大震災発生後に復興需要の思惑から建設株が大相場。思惑先行で動いた銘柄が大半でしたが50%超の上昇銘柄も多数。

今回も大相場?

現在、建設株には多くの好材料が集中しています。

東日本大震災の復興需要継続
国土強靭化計画による老朽化した社会インフラの整備
2020年東京五輪の開催決定


などです。

海外ビジネスでもチャンスが拡大しましょう。

大成建設に期待!

今回は多くの建設株の中でも、前回1964年東京五輪のメイン会場であった国立競技場を建設した大成建設<1801>に注目しています。

大成建設は国内および海外で総合建設業や不動産業を営み、分譲マンション、戸建住宅などの住宅・商業・公共建築、道路などの土木工事なども請負っています。

2015年3月期第3四半期累計の決算では、連結経常利益が前年同期比12.2%増の472億円と通期会社計画450億円を上回りました。

主な要因は完成工事高の増加、建築マージンの改善、為替差益による営業外収益の改善など。

建設コストの上昇は落ち着きつつあり、発注者との交渉状況等を勘案すると収益は強含みで推移していると会社側もコメントしており、足もとの状況も良好です。

今春には2018年3月期を最終年度とする中期経営計画の発表を予定しており、増配などの株主還元策が示されれば株式市場でも好感されるかも知れませんね。

東京五輪に向けて視界も良好

大成建設は2020年開催予定の東京五輪においても、メインスタジアムとなる「新国立競技場」スタンド工区の施工予定者に選定されています。

通常の公共事業では、設計と施工が分離発注されるケースが多いのですが、当案件では同社が設計段階から関与することになります。それにより、効率的な施工が可能で採算性の高い案件になると見込まれます。

また、東京五輪の開催を前に老朽化した首都圏のインフラ整備も急ピッチで進められていくと思います。同社は首都圏・民間建設市場に強みを持っており、その点も追い風になりそうです。

東京五輪決定の報道で、数多くの投資家が飛びついて買った建設株。そこから一旦振るい落としの調整が終わり、いよいよ理想買いから現実買いに動きつつあるのではないでしょうか。