業績の急加速で株価は1年で4倍以上に
スカイワークスの株価はこの1年間に4倍となりました。業績の拡大で株価は ITバブル時代の幻の最高値を更新しています。ただ、2014年10月には一部半導体企業の決算見通しが悪く、200日線近くまで急落したこともあり(チャートの丸印部分)、扱いにくい時期もありました。しかし、2015年9月期第1四半期(2014年10-12月期)の業績を見ると、売上は前年同期比59%増の8億900万ドル、調整後一株利益は88%増の1.28ドルでした。売上、利益とも大幅に市場予想平均値を超過して着地。アジアを中心に記録的な販売増となっている iPhone 6 および iPhone 6 Plus が業績を牽引しましたが、それだけに留まらず、通信機器大手のシスコ社より「ホームゲートウェイ」というケーブル通信の接続システムに10個の部品が採用され、GMの自動車にも組み込まれました。その他、テレビからネット配信動画を視聴するセットトップボックス製品や、メーカー別に見ればサムスン、LGのほか、中国の成長企業、小米などの製品にも採用されています。
EPSは加速度的に成長しており、今後も期待できる
EPS成長率の推移グラフを見ると、9四半期連続して成長スピードが加速されていることが分かります。時代が IOT へ突入しようとしているかのような成長加速グラフです。同社は2015年9月期第2四半期(2015年1-3月期)の業績予想も開示し、その売上高を56%増となる7億5千万ドル、一株利益は81%増となる1.12ドルとしました。どちらも市場予想平均を若干下回るものですが、同社にとって1-3月期は例年売上がスローになる時期だと説明しています。ただ、結果的に市場予想を大きく超えて来ることになる可能性もあります。ROEも年々向上し、今期は20%台後半にまで高まる見通しで、ますます期待がかかるところです。
参考:グローバルグロースレポート
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