仕事や異性に依存してしまう男性
家庭を大事にしない「いい男」は存在しない
ガンガン仕事をして、仕事でもばっちり成果を出す。一方で、ちょい不良系のお洒落男性誌をチェックして、ファッションにも気をつかう。おいしいお店もたくさん知っていて、旬な話題もしっかり仕入れている。いわゆる肉食系の匂いがして、眼がぎらぎらしている感じ。若い女性にもてるような男性。
でも、実際は、育児しない、家事しない、妻への共感もない、子供の話もちゃんと聞いてあげられない、そもそもほとんど家にいなくて妻も子供も不満がたまっている……。というのでは、ちょっとイタイ男性ですよね。
他人からどう見られるかということには異常に気をつかうのに、身内からどう見られるかということにはまるで気が回らない。要するに外面だけの男です。そういう人は、ちゃんとした大人が見れば、それとわかります。若い女の子ならだませるかもしれませんが、大人の女性には相手にされないでしょう。本当の意味で「いい男」ではありません。
よって、家庭を大事にしない「いい男」というのは存在しません。
仕事で成果を出すことだけに夢中になってしまう男性は、仕事に依存してしまっている可能性があります。先ほどの家庭に依存してしまう父親の逆バージョンです。
いい年して、異性からモテることばかりに意識を向けてしまう男性は、異性からの承認欲求に飢えているのでしょう。若いころモテなかったトラウマがあるのかもしれません。もしくは幼少期、母親に満たしてもらえなかった承認欲求を、世の女性たちに埋め合わせてもらおうとしているのかもしれません。でもいくらそんなことをしても、空虚な心は誰も埋めてはくれません。そのことに早く気付くべきなんです。ちょっとかわいそうですね。
不特定多数の女性からモテるのが「いい男」ではない
所帯を持つ前の若いころは、できるだけ多くの異性から魅力的に見られたいという気持ちが強いのは分かります。ほとんど本能みたいなものですから。しかし愛する妻と一緒になったのであれば、妻以外の異性から、少なくとも性的な意味で魅力的に見られる意味はありません。いや、男性だったら誰だっていくつになっても、美しい女性から誘惑されたら嬉しいですよ。それに抗うことはとっても難しいことです。でも、一時の快楽よりも、自分にとっての本当の宝物を傷つけたくない強い意志があればこそ、そういう誘惑に打ち勝つことができます。そもそも誘惑されるような状況をつくらないように、振る舞うようになります。
たしか、映画「ダイハード」の中に、ブルース・ウィリスが、美しい女性から食事か何かに誘われたとき、無言で左手の薬指の結婚指輪を見せて、おちゃめにウィンクするというシーンがあります。あれです。
それができてこそ、「父」であり「夫」であり、一人前のカッコイイ「男」ではないかと思います。
「心の繋がりのない、普通の女性は、何度か抱けば飽きてしまう。抱けば抱くほどに愛おしくなるのは、この世に愛する妻ただ一人」とどこかの誰かさんが言ってました。そのことに気付いてこそ、本当の意味で「いい夫」であり「いい父親」であり「いい男」なのではないでしょうか。
以上、自分のことは棚に上げて(いつものことですが)書きました。いい度胸してますね、私。