スマートフォン/スマートフォンのキャリア別トレンド

2015年春のau新機種・サービスの特徴(5ページ目)

KDDIは1月19日、2015年春商戦に向けた戦略発表会を開催しました。シニアや子供向けなど特定層をターゲットにしたモデル増やし、さらに機種変更しやすくなるサービスも打ち出した、auの新端末・サービスをチェックしていきましょう。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

■AQUOS K SHF31
今回の春商戦向けモデルで、最も大きな注目を集めたのが「AQUOS K」です。これは簡単に言ってしまうと“Androidを搭載したLTE対応折り畳み携帯電話”。一見すると従来型のフィーチャーフォンで、タッチパネルも搭載しておらずインターフェースもフィーチャーフォンを踏襲しているのですが、その中身はAndroidで開発されており、WebブラウザやカメラなどはシャープのAndroidスマートフォンとほぼ同じものとなっているのです。

auとしてはAQUOS Kをフィーチャーフォンと位置付けている一方、料金はスマートフォンの基本料から1000円引きという設定になるなど、やや特殊な位置付けとなっているようです。また採用するOSが全く別のものとなるため、EZwebなど、フィーチャーフォン向けのWebコンテンツやアプリが一切使えない点にも、注意が必要です。発売は2月下旬を予定しています。

au2015春

注目の「AQUOS K」は一見すると普通の折り畳みフィーチャーフォン

au2015春

中身はAndroid 4.4だが、タッチパネルはなく操作は全てキーでする形となる

au2015春

タブレットとの2台持ちを想定しており、テザリングなどが利用しやすくなっている


■GRATINA2 KYY06

AQUOS Kが従来と大きく異なるフィーチャーフォンであるのに対し、「GRATINA2」は従来と同じ仕組みで作られたフィーチャーフォン。“2”とある通り、2013年に発売された「GRATINA」の後継という位置付けとなり、防水・防塵・耐衝撃性能を備えたコンパクトな端末となります。

「スーパーソニックレシーバー」による音声通話に加え、1020mAhの大容量バッテリーを搭載し長時間安心して利用できる仕組みも整備。さらにキートップの形状を工夫することなどで、使い勝手も強化されています。2月6日の発売予定です。
au2015春

「GRATINA2」はAQUOS Kと異なり、従来通りのフィーチャーフォンとなる

au2015春

開いたところ。キーに改善を加えるなどして使い勝手を向上させている


■Speed Wi-Fi NEXT W01

auのLTE回線に加え、UQコミュニケーションズの「WiMAX 2+」にも対応したWi-Fiルーター。キャリアアグリゲーションによって、WiMAX 2+が下り最大220Mbpsの高速化に対応しているのが大きな特徴ですが、高速化のエリアは3月末より、一部エリアから順次開始される予定であることから、多くの地域では当面、従来同様下り最大110Mbpsでの利用となります。

ちなみに端末自体は、UQコミュニケーションズから発売予定の同名のWi-Fiルーターと同じものですが、auから発売されるだけあって、LTEの国際ローミングに対応するなど一部機能に違いがあるようです。1月30日より発売されています。
au2015春

WiMAX 2+対応のWi-Fiルーター「W01」。下り最大220Mbpsを実現できる


【関連リンク】
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