従来にない挑戦を見せる新端末ラインアップ
最後に、auの春商戦に向けて発売される新端末のラインアップを紹介していきましょう。今回発表されたのは、先に触れた通りスマートフォン4機種とフィーチャーフォン2機種、Wi-Fiルーター1機種で、スマートフォンは「miraie」を除く3機種がau VoLTE対応となっています。では、端末の特徴について簡単に説明していきましょう。
■INFOBAR A03
au VoLTEに対応した新しいINFOBAR。前モデルのA02はHTC製でしたが、今回は京セラ製となっています。INFOBARの大きな特徴であったトリコロール配色のボタンを、タッチセンサーキーとして前面に復活させ、アルミボディで質感を高めるなど、INFOBARシリーズならではのデザイン性をより重視して作られています。
INFOBARの特徴的な要素であるインターフェースも、従来通りiida UIを搭載し独特の操作感を実現。ディスプレイサイズがA02より小さい4.5インチで、側面に丸みがあることもあってか、大画面スマートフォンが増えた現在となってはコンパクトな印象を与えているのも、ポイントといえそうです。2月中旬の発売予定です。
■AQUOS SERIE mini SHV31
昨年の春モデルとして発売されたシャープ製端末「AQUOS SERIE mini SHL24」の後継機。4.5インチ・フルHDディスプレイを採用するなど高い性能を備えながら、狭額縁設計のEDGESTデザインで非常にコンパクトなサイズ感を実現しています。
基本的な部分はSHL24と大きく変わっていませんが、OSがAndroid 4.4となり、au VoLTEに対応するなど時代に即した変化が加わっています。ですが最も大きな変化は、最近のシャープ製端末に搭載されている「エモパー」が搭載され、スマートフォンから話しかけてくれるようになったことかもしれません。1月29日より発売されています。
■BASIO KYV32
au初のシニア向けスマートフォンで、シニアに近い世代を対象とした「URBANO」シリーズと比べると、大きな文字や分かりやすいアイコン表示、電話やメールが来ると光る大きめのハードボタンなど、よりシニアに特化したデザインやインターフェースを採用しているのが分かります。
京セラが開発していることもあり、ディスプレイ全体が振動して音を伝える「スマートソニックレシーバー」に対応するなど、声の聴き取りやすさが重視されているのも、シニアにとっては重要なポイントになるでしょう。加えてBASIO専用のauスマートパスを用意し、シニアでもネットサービスを楽しみやすくする仕組みも整えてきています。発売は2月中旬予定です。
■miraie KYL23
こちらもau初の子供向けスマートフォン。主に小学生をターゲットとして開発されており、ハード・ソフト両面で安全性を高めているのが大きな特徴となっています。ハード的見ると防水・防塵だけでなく、米国国防総省が定めた、いわゆる「MILスペック」に準拠する耐衝撃性を備えるのに加え、ディスプレイのガラスにも強靭な「Dragontail X」を採用するなど、頑丈さを重視して作られているのが分かります。
一方ソフト面では、Webサイトのフィルタリングやアプリの利用制限、歩きスマホの警告などに加え、“うざい”“ばか”など不適切な言葉を入力すると警告が現れる「安心文字入力」などの機能が備わっており、子供に安心して手渡せる仕組みを整えています。なおアプリはGoogle Playの代わりに、専用のauスマートパスからダウンロードする仕組みを採っているとのこと。au VoLTEには非対応で、1月30日より発売されています。
続いて、「AQUOS K」などスマートフォン以外のラインアップを説明します。