機種変更しやすくする「アップグレードプログラム」
端末販売の活性化という意味でいうと、もう1つ新たな施策として発表された「アップグレードプログラム」も注目すべきポイントの1つです。これは指定の機種を24ヵ月の分割払いで購入した後、18ヵ月間、月額300円を支払い続けると、19ヵ月目以降に新しい機種に機種変更をした際、古い機種の分割払い残金をauが負担してくれるというもの。機種変更のサイクルを早くすることで、端末販売をよりしやすくする狙いがあるといえるでしょう。
アップグレードプログラムを利用するには、対象となる機種を購入して18ヵ月間料金を支払い続ける必要がありますが、もう1つ、新しい端末を購入する際、古い端末はauに回収されるという条件が付いている点にも注意すべきでしょう。それゆえ古い端末を手元に残しておきたい人はこのプログラムを利用できませんし、端末が故障した場合もプログラムの適用対象外となってしまいます。
ではプログラムを適用しない、あるいは適用の条件対象外となってしまった場合、毎月支払い続けた300円はどうなるのか?というのが気になる所ですが、その場合はau WALLETに支払った額の分がチャージされる形で“お返し”され、基本的に損をしない仕組みとなっているようです。また19ヵ月目以降に機種変更した場合も同様に、18ヵ月目以降の支払額がau WALLETにポイントとしてチャージされる形となります。
さらに、今回発表された子供向けスマートフォン「miraie」を、小学生以下のユーザーが36回払いで契約した場合、18回目まで支払いした後の機種変更代が無料となる「アップグレードプログラム(ジュニア)」が適用されるとのこと。子供は成長に応じて端末の嗜好が大きく変化するため、頻繁な機種変更が求められることから、それをサポートするための施策となるようです。
魅力的な新機種が登場しても、分割払いの残金があるから……と機種変更をためらってきた人も、今後アップグレードプログラムを利用することで、悩みをある程度解消できるかもしれません。
次は、今年の「auの学割」について説明します。