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DC制度拡充で個人年金保険加入はちょっと待った!?

老後のために個人年金保険を検討している人は、今は慎重な判断が必要かもしれません。なぜなら、よりメリットの大きいDC制度の活用が、今後はますます広がりそうだからです。

執筆者:村岡 里香

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個人年金保険加入に慎重になるべき理由

個人年金保険の加入はちょっと待った!

その個人年金保険の加入、ちょっと待った!

老後生活への漠然とした不安から、個人年金保険に関心を持つ人は多いようです。生命保険文化センターによると、現在の個人年金保険の世帯加入率は全体で23.4%、年間払込保険料の平均は192,850円(「平成24年度生命保険に関する全国実態調査」)。だいたい4世帯のうち1世帯が加入していて、月額16,000円くらいの保険料を払っているという状況です。

たしかに口座引き落としで自動的に貯められて、税金のメリットも受けられる個人年金保険は、老後資金対策として有効な手段の一つ。将来に対する不安が減ってより安心して暮らせるなら、若いうちからできる範囲でこつこつと準備しておくことも大切でしょう。

ただし個人年金保険には、「解約は不利になるため一度加入すると解約しにくい」「今の低い利率が将来に渡って固定される」といったデメリットもあります。「返戻率○○%」などの数字に踊らされることなく、加入する際には十分な検討が必要です。

さらにもう一つ、現在は確定拠出年金制度(以下DC制度)の大幅拡充がすすめられているということも、加入に慎重になるべき大きな理由といえます。

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