ワクチンを打つことで得られる安心

これからワクチン!

これからワクチン!

獣医師の側からみても、伝染病の犬や猫を治療するのは本当に大変です。連れて来られたときはかなり体力が低下していることが多く、特に犬パルボウイルス感染症にかかっている犬は下痢が止まりません。

入院ということになると、他の入院しているペットと接触しないように隔離する配慮が必要です。「そこでワクチンを打てば?」とおっしゃる方がおられるのですが、抗体値というものは2、3日で上がるものではないのです。

皆さんも、インフルエンザワクチンを打ちにいかれたら、病院で「効果がすぐ出るのではありませんよ」とお医者さんから説明を受けられたのではないでしょうか? ウイルス性の病気に対しては、点滴や抗生物質の投与などの対処療法しかないのです。

また、何頭か一緒に飼っておられる場合は、一頭がかかると全部に広がる可能性があります。順番に治療に連れてこなければならない飼主さんの苦労は大変なものです。これはあるご家庭の話ですが、子供さんが拾ってきた子犬がパルボウイルス感染症にかかっており、先にいた成犬2頭が死んでしまったというケースもあります。

獣医師が病気で連れて来られた犬や猫を見て、一番に飼主さんに尋ねるのは「ワクチンを打っていますか?」ということです。ワクチンを打っている場合、できれば証明書を持参していただくと、いろいろな情報があって一層有難いのです。ワクチンを打っているという確かな情報があれば、病名を絞りこむことができ、対処も早くなります。

また、ペットの交流会や散歩にも安心して出かけることができます。最近はペットホテルでも「ワクチン接種」を条件にしているところが増えました。ワクチンはペットが社会に出るための必要条件であるともいえるでしょう。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。