「パティスリー ビガロー」でお薦めしたいケーキ達

「パティスリー ビガロー」の「ル・プレジール」(税込520円)

「パティスリー ビガロー」の「ル・プレジール」(税込520円)


コンクールで数々の受賞歴を持つ石井シェフですが、ショーケースに並ぶお菓子は、そんな凝ったコンクール受賞作品よりも、シンプルでスタンダードなフランス菓子が中心です。

そんな中で、こちらは、唯一、オープン当初から並んでいたコンクール優勝作品。キャラメル風味のムースショコラと、ヴァニラのババロア、ショコラの生地を重ね、アクセントとして、ヘーゼルナッツのプラリネ味のクルスティヤンを土台に、間には細かくミンチにしたオレンジのコンポートの層も忍ばせてあります。なめらかなキャラメルショコラのムースやクリーミーなババロアを味わっていると、ザクザクした食感やオレンジの爽やかな香りが重なってきて、多層的な味覚が楽しめます。

ショコラとヘーゼルナッツとオレンジという、フランス菓子では定番の相性のよい組み合わせをバランスよく仕上げているのは、さすがです。石井シェフのスペシャリテとして、ぜひ食べておきたい一品です。

「パティスリー ビガロー」の「ルーローモカ」(税込340円)

「パティスリー ビガロー」の「ルーローモカ」(税込340円)


この「ルーローモカ」は、石井シェフが長年シェフパティシエを務めた田園調布「レピドール」のスペシャリテだったお菓子を継承したもの。さらに歴史を辿ると、「レピドール」のオーナーシェフである大島陽二シェフが、若かりし頃に修業し、現在は閉店した老舗「エスワイル洋菓子店」のスペシャリテであったそうです。

実はこのお菓子、オープン当初にはショーケースに並んでいませんでした。それと言うのも、石井シェフにとってとても思い入れの強いお菓子でしたが、納得のいく味に仕上がらず、オープン時には出すことをあえて断念したからだそう。その後、落ち着いてから改めて出したという、こだわりの一品です。モカのバタークリームからほんのり感じられる塩味と甘さとがあいまって、コーヒーの香るしっとりした生地とともに口の中でとけてゆきます。冷蔵庫から出し立ての冷たい状態よりも、少し常温においてからいただいた方が、バタークリームの味わいが、より豊かに広がるのでお薦めです。

しかも、ショーケースにずっと置いておくと生地が乾きやすいため、表面に粉糖を振って抑えるようにはしてありますが、ケース内に並んでいるのはサンプルとして、注文するとわざわざ新しいものを厨房内から出してきてくださるそう。それほど細やかに気遣う、シェフの強い思いとお菓子への愛情とが感じられます。

「パティスリー ビガロー」の「ミルフィーユ」(税込480円)

「パティスリー ビガロー」の「ミルフィーユ」(税込480円)


フランス菓子のトラディショナルなアイテムの一つ「ミルフィーユ」は、フランスVIRON社の小麦粉と発酵バターを使った香ばしいパイ生地の間に、たっぷりのカスタードクリームをサンド。表面は粉糖をまぶし、ごくシンプルで上品に仕上げています。ザクッとした歯応えあるパイ生地は、食べていくうちにハラハラと繊細にこぼれ出し、ぷるんとなめらかなカスタードクリームと混ざり合って、何とも言えない幸せな気分にしてくれます。

次のページでは、ぜひ手土産ギフトにしたい「パティスリー ビガロー」の焼き菓子をご紹介します。