現状を確認する
12月8日に1万8030円で天井をつけ、日経平均株価は下落に転じてしまいました。16日には1万7000円を割り込んで1万6000円台まで下落し、17日には1万6672円の安値をつけましたが、18日には1万7000円台を回復、乱高下が続いています。まずは日経平均株価の株価チャートを見てみましょう。
丸印をつけた所が8日につけた高値1万8030円です。そして、17日至るまであっという間に1000円以上下落したことがわかりますね。
前回「日経平均株価1万8000円!まだまだ上がる?」の記事では水準的には天井圏の可能性が高いと解説しました。結果的に下落に転じてしまったわけですが、正直、本当に下落するのかはその時にはわかりません。ですから、その時々で判断を下していかなければなりませんので、とても悩む所ではあります。
株価の水準を考える
では、日経平均株価の株価チャートから今後の動きを考えてみましょう。日経平均株価は一般的に、移動平均線に引き寄せられるように動く習性があります。そのため、株価が移動平均線から乖離したら、再び移動平均線に引き寄せられて動くことが多くあります。
移動平均線からどの程度株価が離れているのかを知る場合には、「移動平均線乖離率」の株価チャートを利用することができます。下の部分の株価チャートが移動平均線乖離率になります。日足チャートの場合には25日移動平均線、週足チャートの場合は26週移動平均線を利用するのが一般的です。
株価チャートを見てわかりますが、16日のように株価が大きく下落した場合には、上に位置する25日移動平均線に引き寄せられるように動きますし、また、8日のように株価が高値圏にある場合には、下に位置する25日移動平均線に引き寄せられるように動くということになります。
株価が移動平均線からどの程度離れているかは見ただけでもわかりますが、移動平均線乖離率を使うことで数値的に明らかになりますし、過去の動向を知ることもできます。
現在の状況としてわかることは?
株価の現在の状況としては、株価は上に位置する25日移動平均線に引き寄せられて上昇に転じているわけですが、下には75日移動平均線が位置しています。つまり、25日と75日の移動平均線どちらにも引き寄せられる可能性が高いということです。この水準をどう判断するかは、その時の経済状況やさまざまな要因ということになるでしょう。底値近辺で買うことができれば安い時に買えるわけですが、トレンドが変わったのかはわかりません。2014年ももうすぐ終わりですし、取引できる日数もわずかです。トレンドが明らかになったことを確認してから取引しても遅くないのではないでしょうか。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。
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