喧嘩の目的は相手を打ちのめすことではない!
喧嘩の目的は相互理解をすること
そもそも喧嘩は本当にいけないことなのでしょうか。相手を傷つける行為は、それが物理的な暴力であれ、言葉による暴力であれ、態度による暴力であれ、とにかく良くありません。でも、そもそも喧嘩をする目的は、相手を傷つけることではないでしょう。「自分のことをわかってもらいたい、それなのにどうしてわかってくれないの!?」という気持ちをお互いに抱いているから、喧嘩は生じます。どうでもいいと思っている相手とは喧嘩にもなりませんから。つまり、喧嘩の目的は相互理解なのです。
本来なら、喧嘩をするたびに、お互いに対する理解が深まっていくはずなのです。でも実際は、喧嘩をするたびに二人の間の溝が広がっていくという夫婦が多いでしょう。喧嘩をするのが悪いのではなくて、喧嘩の仕方がまずいのです。というわけで、上手に夫婦喧嘩をするための心得を3つ紹介したいと思います。
1.勝とうとしない
そもそも夫婦喧嘩の目的は、相手をたたきのめすことではなく、その先にある相互理解です。それでも、喧嘩をしているとどうしても相手を打ち負かしたくなります。白黒つけたくなる。でも、よく考えてみてください。夫婦はそもそも運命共同体なんですから、白黒つけたところでどちらも得をしないわけです。喧嘩に勝って、一瞬の優越感を感じたところで、後に待っているのはいつ終わるかわからない沈黙という気まずい仕返しだったりするわけです。
2.仲直りまでが喧嘩
喧嘩をしっぱなしにしてはいけません。喧嘩を始めたら、必ず仲直りすること。
小学生のとき遠足に行くと、よく校長先生が、「おうちに帰るまでが遠足です」というスピーチをしてくれたと思います。それと同じです。「それがいちばん難しいんじゃない!」と言いたくなるかもしれませんが、そんなことはありません。そのコツが次です。
3.無理にまとめようとしない
要するに、夫婦喧嘩を早く終わらせるためには「無理にまとめようとしない」という姿勢が大切です。喧嘩をすると、「じゃ、どこを落としどころにしましょうか」と「喧嘩の成果」がほしくなっちゃいますよね。ポーツマス条約みたいな。でも、お互いに納得するような結論を、短期間の感情的な言い合いの中で見つけることなんて、そもそもほとんど不可能なのです。話をまとめようとするから、いつまでたっても喧嘩が終わらないんです。無理にまとめようとするから余計に話がこじれるのです。