杉並区から中野区の緑道を歩く
ちなみに桃園川の名前の由来は、江戸時代まで遡る。高円寺(というお寺)の境内にたくさんの桃がなっていた。それを見た将軍が、この地を桃園にせよとの沙汰があったからだそうだ。しかし、その桃園はその後、杉並区から中野区へ移ったと、杉並区の説明板に書いてあった。その高円寺付近は、緑道のなかでも独得な雰囲気がある。緑道でこういう看板を見るのは珍しいかもしれない。どこにでもあるのは、猫の餌やり禁止というようなのも。実際、緑道では猫をよく見る。この先に、一般の民家を改造したと思われる喫茶店があった。
実は、中野区内にも緑道沿いに喫茶店がある。休憩がてらに寄ってみるのもいいかもしれない。
ここで、環七を歩道橋で渡る。名前は「桃園川歩道橋」だった。渡ると、こちらにも門構えのようなモニュメントがある。
とてもわかりやすい入り口なので、迷うことはないだろう。しかし、杉並区部分はそんなに長くはない。暫く行くと、緑道の雰囲気が少し変わってくる。
中野区は早くから桃園川緑道の整備をしてきている。緑道を進むと、中野五叉路に出る。そこにかかっている橋が川の名を冠した「桃園川」だ。
どの緑道散歩でもそうだけれど、川の名前を冠した橋の跡を通り過ぎるのは感慨深い。
遊具や隣接する公園が多いのも中野区の特徴だろう。休憩するベンチやお手洗いに困ることはない。
さて、次ページではいよいよラストです。