エンジンは既に熟成の域に達しているが6速が欲しいか?
VTR250-Fの馬力は30ps/10500rpm。単気筒のCBR250Rが29ps/9000rpmであることを考えれば、決してパワーを搾り出しているエンジンではありません。しかし低回転時から高回転時までフラットに加速し、回せば高回転までストレス無く回るエンジンです。
ネガティブな癖を感じないエンジンは30年以上250ccのV型2気筒エンジンを作り続けてきたホンダならではといえます。
過去に販売されていたV型2気筒エンジンを搭載したゼルビスは6速ミッションを採用しており、ギア比がかなりクロスしていてギアチェンジしてもエンジンの回転が落ちないとても楽しいバイクでした。
環境性能が求められる今の時代では難しいのかもしれませんが、VTR250-Fもマイナーチェンジで6速化してくれないかな?といつも期待しています。
VTR250-Fは「入り口が広く、奥が深い名車」といえる1台
250ccカテゴリは車検がないので維持費が安く、車両価格も安くおさえられた車両が多い為にエントリーユーザーが購入しやすいカテゴリといえます。カワサキのninja250、ホンダのCBR250R、スズキのGSR250。この3台は発売と同時に大ヒットしましたが、VTR250-Fはコンスタントに売れ続けています。たくさんの人に愛され続けている理由は完成度の高さにあると言えます。
新車が販売開始されると、少なからずユーザーから様々な意見が出ます。メーカーはそういった意見をしっかりと捉えていて、ユーザーに愛されてカタログにラインナップされ続ける車両は徐々にそういった意見が反映されていきます。
それが車両が“熟成されていく”ということです。誰もが乗りやすい性能でありながら、限界は高く、ベテランライダーが乗れば奥の深さを感じることが出来る性能は誰からも愛される車両の条件といえます。
今回のマイナーチェンジでハーフカウル付きのVTR250-FとローダウンモデルのVTR250 Type LDがカタログにラインナップされました。
これはVTR250の新たな進化といえます。ホンダの広報担当者は「今回のマイナーチェンジでビギナーの方はさらに乗りやすく、上級者の方にはもっと意のままに、バイクの楽しみを感じて頂けるものになっていると思います。」と語ります。
今後どのように進化してくのか? ユーザーから愛され続けるVTR250の進化は止まりません。
VTR250ちょっとカスタムするなら
VTR250はテールカウルとタイヤのクリアランスが広いので雨天時などは泥ハネでリア周りが汚れがちになってしまいます。
しかしインナーフェンダーを装着する事で泥はねなどで汚れるのを防いでくれるので洗車も楽になります。
見た目的にもオススメのインナーフェンダーです。
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