ラグビー

エディー・ジョーンズのここがすごい!(3ページ目)

昨春にウェールズ、今春にはイタリアから初勝利を挙げ、この秋は敵地でルーマニアも破ってテストマッチ11連勝の新記録を樹立した日本代表。2012年に世界的指導者であるエディー・ジョーンズ氏がヘッドコーチに就任して以降、飛躍的な成長を遂げ、世界ランキングで過去最高の9位に上昇するなど勢いに乗っています。これほどの変革をもたらしたエディー・ジョーンズとはどんな人物なのか、紹介してみましょう。

中竹 竜二

執筆者:中竹 竜二

ラグビーガイド


実は茶目っ気たっぷりでいじり上手。エディーさんの意外な一面

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意外にお茶目な一面も。雰囲気を作り出すのが抜群にうまい (C)JRFU

練習中は非常に厳しく、とっつきにくいイメージのあるエディーさんですが、性格的には意外に茶目っ気があります。人をいじるのがめちゃくちゃ上手で、あだ名をつけたり、誰かのちょっとした失敗をつっこんでおもしろおかしく笑いにするのが、非常にうまい。食事をしながらみんなとワイワイやるのも大好きです。

また、あれほど細かく準備をするのに、エディーさん本人は自分のことを「すごく面倒くさがり」といいます。たとえば練習で一般的に使われるマーカーも、彼は「並べるのが面倒くさいから」といって使わなかったりする。すごく細かい部分があるぶん、「え、それはいいの?」とギャップを感じることがよくあります。

もうひとつの性格的な特徴は、とにかくいろんなものに興味を持つ、ということ。好き嫌いが激しいのですが、まずは興味を持って、そこから好きだったら好き、嫌いだったら嫌い、とはっきり分けるタイプです。

うまくいっていることも変えてしまう! エディー・ジャパンのココに期待

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まだまだここから進化する。エディー・ジャパンのさらなるチャレンジに期待したい (C)JRFU,Photo by H.Nagaoka

エディーさんが率いる日本代表は現在、確実にいい方向に進んでいます。そしてワールドカップイングランド大会まで1年を切ったいま、彼はここで守りに入るのではなく、さらに攻め続けると思います。うまくいっていることさえも変えてしまうくらいの意気込みで新しいチャレンジをしてくれることを、私自身、すごく期待しています。

「いまあるものを変える」というのは、実は日本人の指導者が一番苦手とする分野です。そしてエディーさんは迷いなくそれを実行できる稀有な人物です。ぜひ、ファンの皆様にもその変化を楽しみにしていただきたいですし、日本ラグビーが進化し続けることを、後押ししてほしいと思います。

もちろん、変化には失敗がつきものですが、エディーさんは失敗すらエネルギーに変えて、必ず修正する力があります。これからどんなチャレンジをして、イノベーションを起こしていくのか。いまから楽しみです。
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