スーパーラグビー参戦で日本ラグビーの何が変わる?

スーパーラグビーに参入することで、日本はハイレベルの国際試合を経験できる機会が飛躍的に増えることになります。どれほど厳しいトレーニングを重ねても、本物と戦わないことには経験値にはなりません。しかもその相手は常に新しいものを生み出そうとしているわけですから、素晴らしい経験の場になることは言うまでもありません。

レベルの高い相手と数多く試合をこなすことで、「この部分は通用した」「ここは通用しなかった」ということが明らかになります。それによって、日本ラグビーのアイデンティティが築き上げられることにも期待しています。戦いを重ねるにつれ、日本ラグビーの進むべき方向が明確になっていくはずです。

なによりありがたいのは、「チームとしてチャレンジできる」ということです。野球やサッカーではすでに多くの選手が海外に挑戦し、大きく成長していますが、すべて個人です。一方、スーパーラグビーには日本チームとして参入できるので、チーム全体がレベルアップできます。

海外で活躍する選手も当たり前のように増えていくでしょう。アピールするまでもなく相手がこちらを見てくれるわけですし、実際に試合をやる中で評価されるわけですから、選手にとってはこれほどラッキーなことはありません。選手だけでなく指導者の意識も、世界基準に変わっていくと思います。

世界で日本人のすごさを体現。今度はラグビーでも

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東京を本拠地に、日本代表に準ずるチームを編成して臨む。世界最高峰のラグビーが、国内で日常的に見られるようになる影響は、はかりしれない (C)JRFU,Photo by H.Nagaoka

野球にしろサッカーにしろテニスにしろ、他競技では日本人のすごさを世界の舞台で体現している人がたくさんいます。その点で、ラグビーは出遅れていると言わざるをえません。ただ今回、スーパーラグビーというステージに立つことで、「ラグビーでも日本人が世界に通用するのだ」と感じられる場面が増えていくと思います。

実際、選手個人で見れば、世界で通用する人物はこれまでも数多くいました。日本人ならではの俊敏性や器用さ、低い姿勢での素早い動きなどは、スーパーラグビーでも絶対に有効です。ただこれまではその場でプレーする機会がなかったため、認知されてこなかったのです。

日本選手が海外で高い評価を受ける可能性は、今後大きく広がるでしょう。他国の強豪チームからオファーを受けることも珍しくなくなるかもしれません。スーパーラグビーという舞台に立つことで、多くの日本選手がラグビーで通用することが、きっと証明されるはずです。



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