GW明けとなりました。直近の市場の動向は、米国の超低金利政策の長期維持の見通しと、世界的な景気回復期待から、3月4月と上昇基調になりつつありますが、一方、中印の金融引き締め、元切り上げの秒読み入り、オバマ政権の金融規制、ギリシャ等欧州財政不安、などマイナス要因が燻り、足元は足踏みが続いています。

外部要因による不安要素を抱えながらも、景気回復の兆しは企業業績にも徐々に反映されてくるでしょう。中長期的には日本株にとっては、少しずつポジティブな状況へと変化が出てきていると思われます。

さて、このような状況下、今回は、過去1年間の低PBR銘柄をめぐって起こった第一波、第二波の2つの特徴的な株価上昇を振り返り、次に起こり得る第三波に乗る可能性がある銘柄を見つけていきたいと思います。

昨年初の第一波、いちはやく抜け出た三菱商事、シャープ

グラフは、各社の株価とBPS(1株あたり純資産)を比較したものです。
いわゆる低PBR銘柄(純資産倍率が低い銘柄)とは、株価がBPSを下回っている銘柄のことを指します。今回示すグラフ上では、BPS線(直線)より、株価(曲線)の方が下回っている状態の銘柄を指します。

ここで、昨年いち早くBPS線を越えて株価が上昇した銘柄を2つ見てみましょう。

三菱商事(8058)、シャープ(6753)は、共に昨年の3月頃にBPSを上回り、その後もBPSを上回る水準を維持しています。三菱商事は、原油高、環境関連、中国BRICS関連として注目を集め始め、シャープは、いち早く液晶関連の回復の波に乗って上昇しました。

この2銘柄は、PBR1倍割れの状況からいち早く抜け出し、高い株価を引き続き維持している「先行銘柄群」としてとらえることができるでしょう。

三菱商事

三菱商事

シャープ

シャープ

次に、三菱商事やシャープのような先行の波に乗れなかったものの、第二波に乗って直近BPSを上回ってきた銘柄を見てみましょう。