個室にベッドもテレビもついている…刑務所でも高齢化が進む

刑務所

通常の生活と変わらないかも…

刑務所といえば、狭い、暗い、まずい飯…そんなイメージを抱く方も多いことでしょう。しかし、実際には全く違う現状があったりします。

刑務所によってももちろん異なりますが、ベッドやテレビがついている個室があるケース、カレーやハンバーグ、正月にはおせち料理などうまい飯が食べられるケースもあるようでして、意外にも刑務所での生活は一般的な生活とそんなに変わらないのが実情だったりします。下手をすると一般的な生活よりもよいケースも。

こうした生活環境が改善されている背景には、過剰収容問題、高齢化問題などがあります。今回はこの日本の刑務所生活事情をピックアップして解説していきたいと思います。

刑務所の方が健康的になるかも

刑務所では時間が厳しく管理されており、一日のスケジュールがカッチリと決まっています。労働時間は一日8時間。土日祝日は休み。雑誌などを読むことも可能ですし、自由時間には囲碁、将棋、カラオケなども楽しめることもあり、ソフトボール大会や運動会、映画鑑賞会なども開催されています。演歌歌手を呼んで歌を聴くといったこともあるようです。

食事も厚生労働省の摂取基準にのっとり、カロリーや塩分などが決められています。そのため濃い味に慣れている現代人には薄く感じる人が多いそうですが、裏を返せばかなり健康的に過ごせるといってよいでしょう。

こうした生活ができるのも、出所後を考慮しているから。社会性や人間性を保ち、社会に復帰した後も違和感なく一般的な生活ができるようにとの配慮からと考えられます。

その一方で刑務所内の事情から生活改善がなされているケースもあります。例えば、日本の刑務所の場合、高齢の受刑者が多くなっていることが挙げられます。バリアフリー化がなされ、介護が受けられるケースも。最近は刑の厳罰化もあり、受刑者が増加しているため、個室化などは住空間の悪化を避けるといったことも背景にあるようです。

こうした刑務所の状況が出所後の生活にもプラスに影響すればよいのですが、マイナスに作用してしまう場合もあります。それは再犯者も多いということ。前科があるとなかなか仕事という面で社会復帰するのが難しい側面があります。

刑務所内で作業を行ったとしても、釈放後に支給される生活資金は数万円程度。その後の生活に困り、また犯罪を繰り返し刑務所に戻る受刑者も多いのは事実です。刑務所の方が良いと思ってしまう今の社会体制は変えていかなければなりません。

最も考慮しなければならない点は、出所後の生活をどうするかでしょう。出所後に職が持てる環境づくりなども大きく改善していかなければ、刑務所の居心地の良さは社会にとって、受刑者にとって本当の意味でプラスに作用しないかもしれません。
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