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フィギュア選手たちが直面する、年齢と演技の関係

フィギュアスケーターの村主章枝さんが、現役生活からの引退を表明しました。33歳まで現役選手を続けるのは、フィギュアスケートではかなり稀なこと。そこで今回は、フィギュアスケートでの、年齢と演技との関係について、技術面と表現面のピーク時期の差についてお話しします。

執筆者:長谷川 仁美

技術面でのピークは、年若いうちに

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2014年11月13日、村主章枝さんが選手からの引退を表明しました。

10代のころは高いルッツジャンプなどが光るジャンパーでしたが、次第に表現面を磨いていき、ソルトレイクシティ五輪5位、トリノ五輪4位、2003年グランプリファイナル優勝、2006年世界選手権銀メダルなど、輝かしい成績を残しました。

全日本選手権出場は2010年が最後になったのは残念でしたが、そのときすでに29歳11か月。その後も苦しい試合を何度も経験しながら33歳の現在まで現役を続けた彼女を思うと、胸が熱くなります。

日本では、一部のトップ選手たちをのぞくと、多くのフィギュアスケート選手たちは大学卒業とともに引退していきます。

社会人になると練習時間を割くのが難しいという理由に加えて、フィギュアスケート選手の身体的なピークがかなり早めにやってくるということも、関係しているでしょう。

一般的に、女子シングル選手は15歳くらい~20歳くらい、男子シングル選手は19歳くらい~24歳くらいが、もっとも身体のコンディションのいい時期だと考えられています。もちろん個人差が大きいのですが、一般社会で大学を卒業して社会人になる22歳頃には、フィギュアスケーターたちはもうベテランの域に達してしまっているのです。
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