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和にも洋にもしっくりくるモダンな作風の器

益子の陶芸家、中園晋作さんの器は微妙な色使いとラインの美しさが魅力です。お料理はもちろん、お花を活けたり、器そのものをディスプレイしたりと、様々なシーンでそして長く使える器ばかりなので、ぜひ1枚は持っていて欲しいと思う作家さんです。

江口 恵子

執筆者:江口 恵子

家事ガイド

ディスプレイしたくなる器

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ガラス質の釉薬が洋食器とのバランスを取ってくれる鉢

食器棚や食卓が華やぐので1つは持っていたい器として、今回は大好きな陶芸作家さんの1人、中園晋作さんの新作をいくつかご紹介します。

ギャラリークヌルプAAで個展をされていたのがきっかけで、数年前に中園さんの作品と出合いました。釉薬がマーブル状になっていたり、和食器にはあまりない鮮やかな色合いだったり。ですが決して派手なのではなく、シックに大人っぽいきれいな色合いで、落ち着いた華やかさがあります。料理も生えるし、お花を浮かべてもよいし、何も入れずに飾っておいてもとても素敵な美しい器です。

大好きな陶芸家ルーシー・リーを思わせる、繊細で線のきれいな陶器だな、という第一印象でしたが、使ってみると見た目の繊細さとは逆に懐の大きな器だな、とも思います。そしてその使いやすさと微妙な色合いに完全ノックアウト、自然とお料理以外も含め出番が多くなります。


余白を楽しめる器

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微妙な色合いのマーブル模様が大人ぽいお皿

撮影などの仕事の時と違って、家での日々のご飯作りは、限られた時間や食材との勝負になります。気持ちに余裕がない時でも素朴な家庭料理であっても受け止めてくれる器が、私は使っていてしっくりきます。

ざっくりと盛っても様になり、緻密に計算しなくとも盛り付けが決まる。ぽんと置いただけの焼き菓子やパンが、さっとゆでただけのお野菜がお皿の余白を引き立てるように絵になる。これって、一つ一つ手で作られた器ならではなのかもしれませんね。


和にも洋にもしっくりくる、揃ってないのに調和する器

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フラットな長方形のお皿はデザートや前菜など形のはっきりした物が映えます

日本の家庭料理も生活スタイルも和洋折衷、多様化してきているので、和食器といえども洋食を盛り、和食を食べながらワインを飲む。そんなミックススタイルの食卓にぴったりな器だと思います。

ちなみに、我が家の食器で家族分同じ5~6枚を揃えているものはほとんどありません。ミート皿やディナー皿サイズの物も全て柄違い、色違い、シリーズもメーカーブランドもバラバラです。

ただ、例えば白のオーバルのビストロ風のプレートや白いカフェ風マグ、白いケーキ皿などいわゆる王道の洋食器に関しては、同じものをある程度の数を揃えています。最近気付いたことなのですが、これらはやはり揃っている方が気持ちが良いんですよね(収納を考えると重ねやすくて断然楽ですよ)。

中園さんに限らずですが、作家さんの和食器の良いところは、バラバラな器を同じテーブルに並べても、雰囲気が統一されるところだと思うのです。同じ作家さんの物はもちろんですが、複数の作家さんの器がテーブルに並ぶと、色々な人がそこに集まってご飯を食べているかのように、それぞれの個性を出しつつも何となく仲良しな感じがして嬉しくなります。


まずは個展に足を運んでみる

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爽やかなブルーの変形皿はマットな質感が食べ物を美味しそうに見せてくれます

作家ものに憧れはあるけれど、どの作家さんのを選んでいいか分からない、という声もよく聞きます。器もですが、作家さんご本人と話してみてその人柄や器に対する思いなどを聞いてみてファンになることもあります。お店やギャラリーなどに足を運んで目で見て話を聞いてみるのもおすすめですよ。オーナーの好みと合えば、そこで扱う作家さんは大抵自分好みということになります。

クヌルプAAでは、色々な作家さんが個展を開催していますが、オーナーの町田さんのプロデュースが素晴らしくて、使いやすくてセンスのいい作家さんばかりです。

個展のたびに私のコレクションが増えていくのは言うまでもなく……。中園さんの個展はまたしばらく先になると思いますが、他の作家さんの個展情報もチェックしてぜひ足を運んでみてください。

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