ウィーンの公共交通機関 種類と特徴

ウィーンの路線図

(c)bildstrecke.at 1~6号線まである地下鉄は路線の色を覚えると便利

INDEX
ウィーンの公共交通機関 種類と特徴
自動改札のないウィーンの交通システムと罰金制度
トラム・地下鉄・バス・鉄道の乗車チケットの購入場所
トラム・地下鉄・バス・鉄道の乗車チケットの種類
タッチパネルでの乗車チケットの買い方
打刻器の設置場所と乗降車の仕方

旅慣れた人でも、初めて訪れる国で交通機関を利用するには少し勇気がいるもの。しかしウィーンの乗り物は、コツさえつかめば大変便利でお得に移動できるので、ぜひ活用してほしいところです。読者の皆さまの不安を払拭できるよう、今回はウィーンの公共交通機関の乗り方や乗車券の種類および買い方を詳しく解説します!

ウィーン市内の公共交通機関は主に、

 ・地下鉄:U-Bahn(ウーバーン)。U1、U2、U3、U4、U6の5路線。
 ・トラム:Strassenbahn(シュトラッセンバーン)
 ・バス:Bus(ブス)
 ・鉄道:Schnellbahn(シュネルバーン)、略称S-Bahn(エスバーン)

の4種類があります。いずれも共同運行が採用されているため、ウィーン市内である限りは一律料金でほとんどの交通機関に乗車できるのが一番の魅力でしょう。(空港リムジンバス、CATシティエアポートトレイン、リンク観光用のヴィエナ・リング・トラムは除く)

たとえば一回乗車券を購入した場合、「ウィーン市内の目的地まで一方向かつ途中下車なし」であれば、打刻後に1枚の乗車券で何度でも乗り継ぎ自由。地下鉄からバスへ、鉄道から路面電車へなど、乗り換えごとに乗車券を買いなおす必要がありませんし、お手軽に移動することができます。

<参照>
鉄道と地下鉄の路線図
地下鉄・トラム・バスの時刻表
 

自動改札のないウィーンの交通システムと罰金制度

ウィーンの改札

(c)bildstrecke.at 駅に改札はなく、青い打刻器に乗車券を通すだけ

都会にしては珍しく、ウィーンの各駅構内には改札が存在しません。乗り物の利用前に各自で乗車券を購入し、エントランス付近に設置されている打刻器に切符を差し込むシステムで、毎回チェックされることはありません。そのあまりの手軽さに、不慣れなうちはつい切符を買い忘れてしまうこともありますが、たまに抜き打ちで検札が入るので要注意!うっかり無賃乗車が発覚すれば、もれなく105ユーロの罰金(2018年11月時点)が徴収されますので、くれぐれもお買い忘れのないようにして下さいね。
 

トラム・地下鉄・バス・鉄道の乗車チケットの購入場所

インフォ&チケットセンター

(c)bildstrecke.at 旅行者には心強いインフォ&チケットセンター

  1. 鉄道と地下鉄各駅の自動券売機
  2. 鉄道と地下鉄の主要ターミナルにあるチケットカウンター
    ・鉄道:ウィーン西駅、ウィーンミッテ駅、ウィーン中央駅など
    ・地下鉄:シュテファンズプラッツ駅、シュヴェーデンプラッツ駅、カールスプラッツ駅など
  3. トラム車内の自動券売機および、バスの運転手(一回乗車券のみ販売)
  4. ウィーン市内のタバコ屋 
  5. オンライン(スマートフォン含む)

タッチパネル操作に慣れた人であれば、1の自動券売機が待ち時間も少なくて便利です。しかし行先や乗り方に不安のある人は、2の窓口での購入がお勧め(英語可)。3のトラムやバス車内での購入は、あらかじめ少額の現金が必要であるうえに乗車券自体が若干割高に設定されているため、できれば避けたいところ。4のタバコ屋はドイツ語でTabak(タバック)やTrafik(トラフィック)と掲示されており、街中のいたるところにあります。5のオンライン購入は少し上級者向けですが、切符を買い忘れて乗車してしまった際や、手持ちのユーロが少ないときなどに、スマートフォンを利用して購入すると便利です。
 

トラム・地下鉄・バス・鉄道の乗車チケットの種類

旅行者が主に利用する乗車券はこちら。
 
  1. 1回乗車券:打刻後、途中下車なしで一方向のみ有効
  2. 1日乗車券:選んだ乗車日から翌日の午前1時まで有効
  3. 24時間/48時間/72時間チケット:打刻後、24/46/72時間有効
  4. 8日分チケッ:1日乗車券の8枚つづりで、打刻から翌日の午前1時まで使用可能
  5. ショッピングチケット:日・祝を除く一日の8:00~20:00まで乗り放題
  6. 週間定期券:週の月曜0:00から翌月曜の朝9:00まで有効
  7. 月間定期券:月の1日0:00から翌月2日の24:00まで有効

3のチケットは8日間連続の使用でなくともよく、自由に使う日が選べるのが魅力。人数分打刻器を通せば、8枚つづりを友人とシェアすることもできます。5と6の定期券は、開始日の融通が利かないので、ご自分の旅程に合わせてお得かどうか考慮してからの購入をお勧めします。ただし、乗車ごとに切符を買い求める煩雑さから解放されますし、うっかり買い忘れそうな人にはもってこいのチケットです。この他にも色々な種類のチケットがありますが、料金体系が複雑なので、対人窓口で購入した方が無難でしょう。
 

タッチパネルでの乗車チケットの買い方

タッチパネル券売機

(c)bildstrecke.at 犬や自転車用の乗車券もある

慣れれば一番便利なのが、タッチパネル式の自動券売機。 最初はすべてドイツ語表示ですが、一番下に並ぶ国旗の中からユニオンジャック(イギリス国旗)を選択すると、英語表示に切り替わります。地下鉄と鉄道のターミナルの連結駅などではボタンの数が増えますが、基本的には同じ仕様です。この中からお目当てのチケットを選んでタッチしましょう。
U-bahn touch panel 2

タッチパネル式では打刻の有無も選択できる

希望の乗車券を選ぶと、枚数を選択する画面が表示されます。
同じ画面で、”即時打刻の有無(Validation)”も下方に表示されます。乗車券をすぐに使用する場合は、”Validate now”を選択してください(打刻器を探す手間が省けます)。復路用など、乗車券を後で使用するのであれば、”Validate later”を押してください。その後、右下の緑のOKボタンを押します。
U-bahn touch panel 3

ウィーン市内は"Zone 100"と呼ばれる

週間定期券および月間定期券を選ぶと、区間選択画面へと移動します。鉄道などでウィーン市外(ウィーン国際空港を含む)へ頻繁に出かける予定のない限り、ウィーン市内”In Vienna (100)”を選んでください。その次の画面では、”Modify”ボタンで、開始週や開始月を選ぶことができます。
U-Bahn touch panel 4

主要駅ではJCBカードの表示があるところも

最後の支払い画面では、現金、各種クレジットカード、マエストロカードと呼ばれるデビットカードが選択できます。使用できる紙幣と小銭、およびクレジットカードの種類がタッチ画面や現金・カード投入口に表示されるので、参考にしてください。使用可能なクレジットカードや紙幣の種類は、大きな駅ほど増える傾向にあります。
 

打刻器の設置場所と乗降車の仕方

打刻器

鉄道駅にあるオレンジ色の打刻器

打刻器はドイツ語でEntwerterと呼ばれ、場所は以下に設置されています。
地下鉄:エントランスの柵付近や、ホームに向かうエレベーター乗り場付近
鉄道:エントランスの柵付近、プラットホーム上及びホームに向かうエレベーター乗り場付近
トラム・バス:車内

あとは、初めて利用する際にやはり不安なのが乗り降りですよね。ウィーンの公共交通機関では基本的に自動で扉は開かないので、乗降前にドア付近の開ボタンを押して自分で開けてください。たまに登場する旧型車両の地下鉄では扉がレバー開閉式ですので、その場合はドアのレバーを思いっきり倒して開けてください。硬くて開かない際には、早々に別の扉に移動することをお勧めします。バスの降車時は日本同様、事前に座席付近に設置されている「停車ボタン」を押し、停車したらドア付近にある別の「開ボタン」を押して扉を開ける必要があります。


一見とっつきにくいウィーンの交通機関ですが、乗り方さえ覚えておけばいたって簡単。色々な乗り物にチャレンジして、ウィーンの魅力をたくさん発見してくださいね!
 

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