中村屋113年の歴史を味わう
中村屋は1901年(明治34年)、本郷の東京大学正門前にパン屋として創業。8年後に本店を現在地に移しました。新宿へ移転すると同時に和菓子の製造・販売をはじめ、大正時代には洋菓子、昭和には中華まん・月餅なども作り始め、これが現在でも中村屋の名物となっています。また創業者がインド独立運動の志士を匿った縁から生まれたのが純印度式カリー。これら中村屋の歴史が詰まったメニューを、新宿中村屋ビルでは存分に味わうことができるのです。地下2階には、インドカリーをはじめとした中村屋の味をカジュアルに楽しめる中村屋版ファミリーレストラン『Manna』が。最上階8階にはインド、中国、ロシア、フランス料理を日本人向けに作り続けてきた中村屋のシェフ達が集まって、新たなメニューに挑戦した高級感のあるレストラン『Granna』があります。
そして注目は中村屋の商品を販売する地下1階の『Bonna』。クリームパンや月餅、中華まんなど中村屋の代名詞ともいえる味を買えるのはもちろん、オリジナルの発酵バターで作ったマドレーヌなどの和洋菓子、シェフが作るお惣菜まで購入できます。
フロアには純印度式カリーが入ったここでしか買えない『新宿カリーパン』を目の前で揚げる工房もあり、揚げたてのプレミアムカリーパンの入手が可能。米油で揚げているのでカリッとした歯ざわり、油っぽくない後味の「爽やかな」カリーパンには一口で魅了されました。今後新宿に行くたびに買ってしまいそうな誘惑の味です。
また、3階には明治末期から昭和初期にかけて中村屋に集った芸術家たちの作品を集めた『中村屋サロン美術館』が! 中村屋に縁のある“美”を、眼で味わうこともできます。
中村屋以外のレストランも入店していて、7階のアジアンダイニング『CAFE RAMBUTAN』には約30種類のパンが80分食べ放題(メイン・ドリンクビュッフェ付き)で1280円というランチが登場。ビュッフェにはエビフライなどがサンドされた惣菜パンも含まれるそうですから、このお得度見逃せません。
震災、戦争と幾多の苦難を乗り越えながら約100年、新宿という街を盛り立て、日本の食文化を豊かにしてきた新宿中村屋。これからの100年はどうなるのでしょう。楽しみです。
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■新宿中村屋ビル
住所:東京都新宿区新宿3-26-13
TEL:店舗により異なる
営業時間:店舗により異なる
定休日:店舗により異なる
アクセス:JR『新宿』駅より徒歩2分
東京メトロ丸の内線『新宿』駅A6出入口直結