より深い世界を知る カスタムハーレーの世界(2ページ目)

テーマはずばりガールズハーレー！

［03］ 2003 XLH883 / BLACK CHROME BIKE WORKS
老若男女、あらゆる人が惹かれるハーレーダビッドソン。性別も年齢も異なれば、当然カスタムのスタイルだって変わってきます。こちらは「女性ライダー向けのスポーツスターを」と、ガールズハーレーをテーマに八王子のカスタムショップ ブラッククロームが手がけたチョッパースポーツスターです。
その名のとおり、スポーツスターはスポーティなライディングが楽しめるハーレーダビッドソンですが、どんなカスタムスタイルでも受け入れてくれる度量の深いカテゴリーモデルでもあり、ゆる～くハーレーライフを楽しむためのチョッパースタイルだってこのとおり綺麗にキマります。そんなチョッパースタイルに、女性好みの華やかなデザインや乗り心地を考慮したカスタムがこの一台。
チョッパーの語源はチョップ、つまり無駄な部分を削ぎ落としたスリムなカスタムスタイルを指します。ご覧のとおり、大柄な外装は取り除き、ほっそりとしたフォルムに個性を植え付けた一台であることがお分かりいただけるでしょう。なかでも目をひくのはフューエルタンクに描かれたデザイン。海をイメージした独創的なグラフィックがこのスポーツスターのアイデンティティです。こうした自由なグラフィックで自分の好みを演出できるのもカスタムの楽しみなのです。

［手がけたショップ］
BLACK CHROME BIKE WORKS （東京都八王子市）

高層ビル群が似合う都会派レーサー

［04］ 2006 XL1200R / TRAMP CYCLE
大自然ではなく、高層ビルが立ち並ぶ夜のアーバンストリートが似合うカスタムハーレー……。そんなスタイルを得意とする大阪のカスタムショップ トランプサイクルの十八番とも言える一台がこちら。流麗なシルエットとダーティなグラフィックが絶妙に組み合わされたストリートドラッガーです。
大柄なラバーマウント スポーツスターの無駄を削ぎ落とし、ギュッと引き締めたロー&ロングのレーサー型スポーツスター。ノーマルよりもかなり軽量化されているので、信号待ちからのスタートダッシュや意外にも軽快なハンドリングなどはカスタム前のそれとは比べものになりません。一般的に見かけるネイキッドバイクとはフォルムそのものが異質なので、信号待ちで並んだとき、隣りのライダーが怪訝な表情で「どこのメーカーのバイクだ？」と探ってくることでしょう。
攻撃的なのはシルエットだけではありません。一文字型のドラッグバーは前屈のライディングフォームを生み出し、フルチタンマフラーが生み出す重低音サウンドとともに高速道路を疾走していきます。またフューエルタンクに備えられたエアプレーンキャップがライダーの気持ちを昂らせ、ナイトランで味わえる心地よさを倍増させてくれます。ライディングパフォーマンスの高いレーサー型ハーレー、洗練されたスタイルを好む人にうってつけと言えるでしょう。

［手がけたショップ］
TRAMP CYCLE （大阪市都島区）


続いて、次ページではアメリカのカスタムシーンの最先端を行くビッグツインモデルのカスタムハーレー2台をご紹介しましょう。