オーソドックスだからカスタムのバリエーションが豊富

日本人向きのスポーツスターは、カスタムのバリエーションも豊富。

日本人向きのスポーツスターは、カスタムのバリエーションも豊富。

パッと見られて「あれ? これハーレーなんだ」と言われることも多々あるスポーツスター。その名のとおり、ハーレーダビッドソンのラインナップ中でもスポーツ走行を楽しむモデルとして位置するカテゴリーで、専用エンジンとフレームを備えるオートバイとしてもオーソドックスなキャラクターの持ち主。近年はファクトリーカスタムモデルと呼ばれるメーカー提案型カスタムモデルがラインナップの大半を占めていますが、せっかくのハーレーダビッドソン、やはりカスタムして自分だけの一台を作ることこそ醍醐味。今回はそのスポーツスターのカスタムモデルの中からオススメのバイクをご紹介します。


見た目以上にソリッドなフォーティーエイト

[01] 2011 XL1200X / TRAMP CYCLE
2011 XL1200X / TRAMP CYCLE

2011 XL1200X / TRAMP CYCLE

スポーツスターのファクトリーカスタムモデルの代表格とも言えるXL1200X フォーティーエイト。その独特のフォルムからバイク乗りのみならず多くの若者からの支持も厚いのですが、一方で完成度の高さもあり、なかなか「お、これは!」というカスタムモデルに巡り会うことが少ないモデルでもあります。このパープルのフォーティーエイトは、大阪のカスタムショップ トランプが手がけたユニークな一台です。

2011 XL1200X / TRAMP CYCLE スタイリング

2011 XL1200X / TRAMP CYCLE スタイリング

グラフィックデザインのコンセプトは1960年代ホットロッドテイスト。当時のカスタムシーンに見られたようなディープ&ライトのパープルのツートーンで彩り、さらに当時好まれたフォントにてHARLEY-DAVIDSONと描いてフィニッシュ。ノーマルのフォーティーエイトと見比べれば分かりますが、本来のスタイルを維持しつつ、ハーレーらしく、そしてオートバイらしく煮詰めた一台に仕上げられています。

直線勝負のレーサースタイルとしつつ、ヴィンテージ感の演出も忘れないレーサーモデルとされます。

直線勝負のレーサースタイルとしつつ、ヴィンテージ感の演出も忘れないレーサーモデルとされます。

スタイルは、直線勝負型とも言えるドラッグレーサー。一文字のドラッグバーでコックピットを引き締めつつ、ミッドコントロールとなっているステップ位置と相まって、戦闘的なポジションを生み出します。猫背のようになるフューエルタンクのマウント位置を下げたローマウントタンクとクラシカルな風合いとされるコブラシートなども見どころですが、見た目だけじゃないカスタムも見どころ。軽量化をはかったフルチタンマフラーやスプロケット、インジェクションのセッティングなど、さすがはトランプと唸らされるカスタム スポーツスターです。

[手がけたショップ]
TRAMP CYCLE (大阪市都島区)


本気の軽量化&走行性能アップ!

[02] 2008 XL883R / ICHIKOKU CYCLE WORKS
2008 XL883R / ICHIKOKU CYCLE WORKS

2008 XL883R / ICHIKOKU CYCLE WORKS

「ハーレーを買ってカスタムする」と聞くと、例えば「ハンドルバーが大きくなっている」「ペイントがこだわっている」「マフラーのサウンドが大きい」など、見た目のカスタムに走りがちなイメージが強いかと思います。それもスタイルのひとつですが、ここに紹介するXL883Rは、外装は一旦保留とし、まずはレーサー系ファクトリーカスタムモデルというこの一台の性能を最高レベルまで引き出すカスタムを施したもの。

2008 XL883R / ICHIKOKU CYCLE WORKS スタイリング

2008 XL883R / ICHIKOKU CYCLE WORKS スタイリング

手がけたのは、このテのカスタムを得意とする神奈川の一国サイクルワークスで、オーナーは女性。元々国産スーパースポーツモデルを乗り継いだ猛者だそうで、パッと見ただけでは「どこをカスタムしているの?」と思うところ。しかし、じっくり見ていくと、これがまた実に“可愛くない”ストリート最強とも言えるブラッシュアップを果たしています。

軽量化にポジション改善と、より楽しくスポーツスターに乗るための必要なカスタムがすべて盛り込まれています。

軽量化にポジション改善と、より楽しくスポーツスターに乗るための必要なカスタムがすべて盛り込まれています。

オーナーが課した課題は軽量化、そしてポジション改善。実はこれ、より楽しくスポーツスターに乗るために必要不可欠な改善メニューなのです。スポーツスターそのものは日本人に向いているとはいえ、それでもアメリカ人向けに作られたスポーツバイク。なので、ハンドル / シート / ステップの3ヶ所をオーナー向けに修正してやり、平均260kg近くある車重(一般的には180kg~220kgぐらいまで)を30~40kgは軽くしてやりたいところ。

フルチタンマフラーにホイール交換だけで30kg近くは軽量化されているので、スタイルこそ戦闘的ながら、取り回しは他のスポーツスター以上に軽やか。好みの違いこそあれ、今のスポーツスターに必要なメニューを取り入れるとこういう姿になる、という好例として見ていただきたいですね。

[手がけたショップ]
一国サイクルワークス (神奈川県横浜市)


それでは、ヴィンテージレーサー系、そしてオーソドックス系カスタムを施したスポーツスターを次ページでご紹介します。