食堂車グランシャリオでディナータイム
洞爺を出たあたりで、食事タイムが来て、7号車グランシャリオ(「北斗星」の食堂車の愛称)に案内された。予約はいっぱいなので、一人の客はすべて相席である。もっとも、4人席の窓側と通路側に対角線上に座り、すぐ前は空けてあるので窮屈な思いはしないで済むよう配慮してくれている。頼んであったのは懐石御膳、それと北海道オリジナルのビール「サッポロクラシック」を別に注文した。食事は、サーモンや小鯛のお造り、蟹入り松前漬に牛肉彩り巻きなどの口変わり、蟹磯辺揚げなどの揚げ物、蟹味噌甲羅焼きなどの焼き物、煮物、いくらご飯、お吸い物、デザートといった内容である。懐石御膳は、食事が運ばれてくれば、あとはデザートを運んでくるまでウエイトレスはやってこないけれど、フランス料理のコースの場合は、たびたびディッシュをテーブルに運んでくる。
しかし、列車がかなり揺れるのでウエイトレスやウエイターの仕事は実に大変そうだった。何でも長万部から函館に近づくほど揺れが激しいとか。JR北海道の線路の保線のやりかたが問題となり、しばしば報道されたことがあったが、すぐには改善されないようだ。
その合間を縫って、ウエイトレスはテーブルを回って記念写真のシャッターを押したり、沿線の説明をしたりとサービス満点である。おもてなしがしっかりしている列車の旅は、やはり楽しい。
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