資産運用/資産運用をするときの鉄則

インフレ時代に備えた資産運用術(2ページ目)

デフレ脱却からインフレ時代に進んでいます。お金の一部をインフレに対応できるものに変えておくことが大切です。どのようにすればインフレ対策になるかを考えてみましょう。

市川 雄一郎

市川 雄一郎

証券会社・ネット証券会社 ガイド

日本FP協会においての相談業務や銀行、証券など金融機関においてのアドバイザー経験も豊富なFP。お金の知識がゼロの初心者にも、最初の一歩を踏み出せるようにわかりやすく解説します。

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投資がなぜインフレ対策になるの?

モノの価値が上がり続けるということは、モノの値段が上がっても買いたい人がいる、つまり、景気が回復してきてはじめて起きる現象がインフレです。インフレ時代に備えた資産設計の一つが株式投資です。株式投資といっても個別銘柄である必要はありません。例えばETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、株式投資信託なども実はインフレに向いた資産運用商品です。

何故、投資がインフレ対策になるのでしょうか。それは、景気にはサイクルがあるからなのです。(1)モノが売れる→(2)企業がもうかる→(3)企業に勤める人の給与が上がる→(4)購買力が上がる→(5)モノが売れる…というサイクルです。

ここで注目が(2)です。企業がもうかるとどうなるでしょうか。上場している企業の株価は上がります。そのため、優良な企業投資、またそのようなファンドなどは、インフレ時代に分散投資しておくことに適した商品と言えるのです。

日銀はETFとREIT投資で経済成長を目指す

景気回復を目に見える形にするため、物価上昇率2%を目指している日本経済。政府は日本銀行と連携して経済市場成長のための投資を行っています。主なもののひとつがJ-REIT、もうひとつがETFです。日本銀行のホームページなどで買い付け状況などが確認できますので、是非確認してみるとよいのではないかと思います。

何故J-REITに投資をしているのかといえば、不動産価値の安定は景気指標の一つになります。J-REITを通じて不動産の安定化を図っていると考えられます。

そしてETFへの投資は、株式市場を成長させることで、株式市場の促進を通じて景気回復を誰もがわかる形にすることが考えられます。

日本経済はまさにこれからが勝負の時代です。今という時代にあった資産運用を考えた時、是非資産分散として株式投資やREIT投資なども検討材料に入れてみてはいかがでしょうか。

※掲載されている内容は2014年9月30日時点のものです

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