典型的なガチョウ料理とバリエーション
ジャガイモのお団子と香草が添えられた、オーストリアの典型的なガチョウ料理
やはりローストが王道ではありますが、その他のバラエティに富んだガチョウ料理も存在します。ガチョウ胸肉の燻製のテリーヌ、ガチョウの油脂とシェリー酒で炒めた新鮮なガチョウのレバー、ガチョウ肉のシチューにパスタ、パプリカのガチョウ肉詰めなど、「ガチョウ料理」と一括りに言っても、創意工夫がなされていて思わず頬の緩みそうなメニューが山だくさん。ガチョウのローストを既に味わっていて、他のガチョウ料理もぜひトライしてみたいという人にお勧めです。
ガチョウ料理の食べられる期間と場所
ガチョウ料理全般が味わえるのは、前述の通り11月11日を中心とした前後2週間ほど。この期間には、オーストリア料理のレストランにガストハウス、街なかの精肉店やデリカテッセンショップのランチメニュー、ホイリゲなど、ファンシーなお店から大衆的なお食事処までと、さまざまなロケーションの選択肢が用意されています。(詳しいグルメスポットのカテゴリーについては「ウィーンのグルメ レストランからカフェまで」の記事をご参照ください)ただし、各店によってガチョウ料理がメニューに載っている期間が異なるので注意してください。あらかじめ電話でその日のガチョウ料理の有無を確かめたり、ウェブサイトの週替わりメニュー欄を確認したり、店先に出ている"Gansl"(ガチョウ)もしくは"Martinigansl"(マルティーニのガチョウ)などの掲示を目安にすると良いでしょう。またどこのお店もガチョウ料理は限定数で準備されていることが多いので、早めの食事時間に行くか、テーブル予約の際に「ガチョウ料理希望」の旨を伝えておくと無難です。
ガチョウ料理のお値段
ガチョウのローストのお値段は他の肉料理などに比べて若干高めに設定されていることが多く、気の張らないお店のランチやテイクアウトなどでだいたい10ユーロ強から。そして布製のナプキンとテーブルクロスが用意された本格的なレストランでは、18ユーロ前後からであることがほとんどです。気軽にガチョウ料理にトライしてみたければテイクアウトなどでも十分ですが、脂っぽさが気になったり、皮の焼き具合や味にもう一工夫が欲しかったりと、お値段には往々にしてクオリティが反映されているもの。元来脂っぽいガチョウ料理も、伝統的なレストランなどではこだわりぬいた素材と調理法で、美食家も舌鼓を打つような上品テイストに仕上げられているので、グルメにこだわりのある方にはそちらがお勧めです。とはいえ幅広いチョイスが可能。ガイドお勧めのお店は以下の通りですので、ご自分の時間やバジェットに合わせて選んでみて下さいね!老舗の高級スーパーとしても有名なユリウス・マインル© Julius Meinl am Graben
旧市街にある、ガチョウ料理のテイクアウト可能なお店
■Julius Meinl(ユリウス・マインル)入口のテイクアウトコーナー
住所:Graben 19, A-1010, Wien
電話: +43-(0)1-532-3334
営業時間:月~金 8:00~19:30、土 9:00~18:00、日・祝休業
旧市街にある、ガチョウ料理を気軽にランチで食べられるガストハウス
■Bierhof(ビアホフ)
住所:Haarhof 3, A-1010, Wien
電話:+43-(0)1-533-4428
営業時間:毎日11:30~23:30
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グリンツィングにある、ガチョウ料理で有名なホイリゲ
■zum Martin Sepp(ツム・マルティン・セップ)
住所:Cobenzlgasse 34, A-1190, Wien
電話: +43-(0)1-320-3233
営業時間:季節によって異なるため、各自お問い合わせください