東海道新幹線から眺める水辺の風景、浜名湖
やがて、列車は山間の地形にさしかかり、静岡の茶畑を駆け抜ける。掛川では天竜浜名湖鉄道が分岐しているが、列車本数が少ないので、単線の線路敷しか見えないことが多い。天竜川を豪快に渡り、駅前の高層ビルが目に入ると浜松だ。市街地に池が目立ちはじめ、川が広くなると、まもなく右手に広々とした浜名湖が現れる。夏場であれば涼しげな情景にホッと一息する。工場が目立ち、丘陵地を横切ると、珍しく地平にある豊橋駅だ。右手には赤い名鉄電車や飯田線の車両を垣間見ることができる。豊川を越え、左手に三河湾が見えると、山深いところを一気に進み、三河安城駅を過ぎると、名古屋近郊に差しかかり、あっという間に市街地から名古屋駅へと進む。