東海道新幹線の旅のはじまり
東京駅を出発した東海道新幹線は、品川駅に停まり、かなりの乗客を迎え入れて発車する。横須賀線や湘南新宿ラインの電車が走る線路と並走しつつ、多摩川を渡り、発展著しい武蔵小杉を通過する。慶應義塾大学日吉キャンパスの脇をトンネルでかすめ、鶴見川を渡ると新横浜。ここでほぼ満員となると、今までの走りは助走だったようで、いよいよ本格的な高速走行へと変わる。東海道新幹線の車窓、やはり見逃せない富士山
相模鉄道と交差し、住宅地の中を走り抜け、相模川を渡ると、次第に視界が開けていく。小田原駅を過ぎ、箱根登山鉄道を跨ぐと、トンネルが連続する。湯河原を通り、トンネルをいくつもくぐると熱海駅。左手にリゾートホテルが見えるまもなく長大な丹那トンネルに突入する。三島駅を過ぎる頃から、晴れていれば、右手には富士山の麗姿が現れる。雲のかかり具合、山頂付近の雪の様子など四季折々に変化するので、何回見ても飽きない。富士山が後ろに消えてしまい、列車が富士川を渡る時、右手に並行しているのが富士川水管橋で、10連アーチの優美な姿が印象的だ。