注目度が高いミクシィ<2121>は、新興市場のムードを左右する
ソーシャルゲーム「モンスターストライク」が人気を集めているミクシィ<2121>。好決算を背景に株価は上昇し、8月4日には上場来高値6660円をつけました。その後も株価が上昇を続けるのかと思っていましたが下落に転じました。そして、9月5日にはおよそ1か月ぶりに一時5000円を割り込む瞬間もありましたが、終値では5250円と前日よりも高く取引を終えました。個人投資家からの注目度が高いミクシィ<2121>は、新興市場のムードを左右すると言っても過言ではありませんので、その株価動向に注目しておいて損はありません。
現状を把握してみる
ミクシィの株価チャートを見てみましょう。5月に株価が上昇し始めてから、途中株式分割を経ながら上昇を続けているのがわかりますね。丸印をつけた所が現在の株価になります。
さて、「モンスターストライク」を発表して以降、株価は5月から右肩上がりと言ってもよいでしょう。8月まではこれまでに上昇トレンドを維持していたと分析することができます。
現状を分析してみる
ですが、9月以降の株価チャートを見ると、これまでとは異なっていることがわかります。それは、株価が赤色の線である25日移動平均線を下回っているということです。移動平均線を下回ったということは、目先の株価はひとまず「休憩=もみ合い相場に」入ってしまった可能性も考えられるということです。
もみ合い相場に仮に入ったとしても、それが上昇トレンドが終わってしまったと一概に分析できるわけではありません。ですから、もみ合いに移行する(した)のか、今後の株価の動きには注目しておきましょう。
そういえばガンホーはどうなった?
ところで、ミクシィの株価動向を考える時に、参考にしておきたいのがソーシャルゲーム「パズル&ドラゴン」のガンホーオンラインエンターテイメント<3765>です。株価チャートを見てみましょう。「モンスターストライク」にトップセールスの地位を脅かされるようになったのはここ数カ月のことですが、ガンホーの株価は今から1年以上前の2013年5月に天井をつけ、その後低迷を余儀なくされています。丸印をつけた所です。
株価は将来を織り込み、疑心暗鬼の中上昇します。1年後、「モンスターストライク」がどうなっているのかは誰にもわかりませんし、株価が成長性をどの程度織り込むのかも誰にもわかりません。
取引する際には、「高値からだいぶん安くなったから買ってみよう」等といった安易な買いはできるだけ避け、トレンドに注目しながら売買していくのがよいのではないでしょうか。
※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。