シュトゥルムとは

シュトゥルム白

透明な液体のワインやブドウジュースと比べると、明らかに濁りが見て取れるシュトゥルム

オーストリアは美味しいワインもビールも一挙に味わえる珍しい国ですが、それ以外にもまだまだ気になるお酒が山ほどあります!今回はその中でも、初秋限定でしか味わえないシュトゥルムというお酒について解説します。

そもそもシュトゥルム(Sturm)とはドイツ語で「嵐」を意味し、ワインになる前段階にして発酵中のブドウ酒の一種。酵母入りで白濁したさまが嵐のようであることから、この名称が付きました。甘さとアルコール濃度がブドウジュースとワインの中間程度で、発泡するブドウ酒、といえば少し想像がつくでしょうか。

シュトゥルムの時期と特徴

シュトゥルムの看板

毎年シュトゥルム解禁の時期になると、このような看板が散見されるように

シュトゥルムが飲めるのは、新酒ワインが解禁になる前の初秋(9月初旬から10月下旬)が一般的です。しかしオーストリアの法律上では、8月1日から12月31日まで販売が許可されているため、市場やレストランなどによっては8月下旬や晩秋でもシュトゥルムを見かけることも。是が非でもシュトゥルムを味わってみたい場合は、少し時期が外れていても頑張って探してみて下さい。

一般に振舞われるシュトゥルムのアルコール度数は3%程度からで、発酵が進めば最高で約11%に達します。またシュトゥルムは発酵過程で発泡する性質上、栓をしての保存や販売、長距離移動ができないのが実情となっています。しかし、その季節限定・場所限定という希少さがシュトゥルム人気にいよいよ拍車を掛けているのは間違いありません。

シュトゥルムの種類

シルヒャーシュトゥルム

なかなかお目に掛かれないロゼのシルヒャーシュトゥルム

シュトゥルムはワイン同様、ブドウの品種や育て方、またその年の気候等により、微妙にテイストが異なります。また白ワインが美味しいことで有名なオーストリアではシュトゥルムも白の生産が断然多く、残りは赤が少々、そしてごく一部をシルヒャーシュトゥルムと呼ばれるロゼによって占められています。このシルヒャーシュトゥルムは、シュタイヤマルク州のシルヒャー地方で生産される特殊な品種で、ワイン文化の盛んなオーストリアと言えども、やや珍しい存在となっています。



シュトゥルムはどこで飲める?