お気に入りのグラスや花瓶に植物を生けて、その生命力を撮ってみる

植物を美しく撮影するうえで重要なのは、「光」をうまく使うこと。

植物を美しく撮影するうえで重要なのは、「光」をうまく使うこと


植物も生き物です。生けた植物は朽ち果てるのはあたりまえ。ならば最も美しい状態を撮影しておくべきです。毎日見ているのに、ある時ふと気づかされる美しい光景があるはず。目の前の美しい光景は一瞬ですが、カメラに取り込んだ画像をプリントして飾れば永遠に味わうことが可能になります。スマホでもそれなりの写真は撮れますが、やっぱりデジカメには及びません。
 
植物の生け方に、「どうしても」の作法はありません。撮影も特殊なテクニックが必要なわけではありません。室内で植物をきれいに撮るテクニックで重要なことは、「光」をうまく使うこと。ライティングを考えるよりも窓から差し込む自然光を使うのが最適な撮影法です。
 
植物や花の撮影は薄曇りが適しています。理由は万遍無く光が当たるからです。午前中の西側、午後の東側の窓は直射日光が入らないため、やわらかい光が安定します。あるいは強い西日が入る窓にトレーシングペパーや障子紙を貼って、個性的な光をつくるのもいいでしょう。最近ではデジカメの性能向上により、設定もオートで十分にきれいな写真が撮れるようになりました。植物の写真は露出補正をしたほうが自然な風合いに仕上げることができます。この写真は露出優先モード、+1EV補正で撮りました。
 
植物も光の射し方ひとつで印象が大きく変わります。よく光と影をコントロールすると言いますが、それはそういった条件を発見することであり、空間のありようや、光の当たり方を見極めることなのです。美しい光で撮れば空気感も伝わる素敵な写真になるはずです。
 
植物には目に訴える美しさを持っています。空間に植物があるだけで、空気も清々しくなる効果があります。家の中に飾れる植物は、花屋で買ってきたものばかりとは限りません。道端に咲いているような植物でも、花器(グラスや瓶でもいいんです)に何気なく入れただけで美しく見えることがあります。植物は大地から切り離されても生きており、触れているとその小さな生命力や美しさを感じます。生け花は料理と同じように最初は面倒くさいと思われがちですが、やり始めれば楽しいし、達成感もあります。小さな植物の撮影でも、美しいものを作り出していることを感じることができた瞬間はとても貴重だと思います。
 



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