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ホンダ バイクのインテグラ 一週間通勤試乗レポート(2ページ目)

ホンダ ”バイク”のインテグラを一週間お借りして、通勤に使って試乗レポートします

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

”まったり”も”きびきび”も走ることが出来る走行性能

デュアルクラッチトランスミッション

デュアルクラッチトランスミッション

乗ってみて、はじめに感じたのは車体の重さです。NCシリーズに比べて1割近くも重く、車重は238kg。ライバルのTMAXはABS付きのモデルで221kgです。従来のスクーターはギアがないベルト式なのに比べて、インテグラはデュアルクラッチトランスミッションを備え、マニュアルモード、オートマモードの切り替えが可能で、オートマモード時には通常走行用のDモードとスポーツ走行用のSモードの切り替えが可能です。

エンジンをかけると、はじめはDモードなのですが、車重やセッティングもあり、750ccなりのトルクはありますが、まったりとした感じです。アクセルを回した瞬間ガンガンエンジンが回るTMAXと比べると物足りなさを感じるかもしれません。

インテグラもTMAXもどちらも一週間お借りしましたが、TMAXは初めて乗った瞬間からスポーティーな走行性能に心奪われます。しかし、インテグラは初めて乗った瞬間は正直あまり感動がありません。

……しかし、違うのです。インテグラは乗り込んでいくほどに深い魅力を備えた車両なのです。

インテグラのSモードはDモードに比べてスパルタンなモードですが、スロットルを勢いよく空けると、怒涛の加速を味わうことが出来ます。あまり高回転まで回らないエンジンの為、エンジンの音だけ聞いていると、とてもガンガン加速しているような感じはしないのですが、ふとスピード計に目を落とすとあっという間に100キロまで加速します。

また、少し早めに車速を下げたいときにはオートマモードの時であっても、マニュアルでギアを下げ、エンジンブレーキをかける事ができます。少し慣れてくるとオートマモードの状態でちょこちょこギアを使うと自分にあった走りをすることが出来ます。これは他のスクーターには出来ないことです。

また、NCシリーズと共通のサスペンションとスクーターとしては大きめの前後17インチのタイヤは路面の追従性もよく安心感のある走りを味わうことが出来ます。ABSが標準装備なのも見逃せません。

他には無いオンリーワンのスクーターであることは間違いない

インテグラundefinedリアビュー

インテグラ リアビュー

正直、私の意見としてはNCシリーズ2車種と無理矢理に三兄弟に仕立てない方がよかったという考え方は変わりません。走行性能は懐が深くとても面白いのですが、とにかく積載量が少ないというのがもったいないと言えます。

とはいえ、積載量だけであれば、リアキャリアとリアボックスが装着できる車両なので、後から自分でつけてしまうとか、買う際にホンダのオプションをつけてしまうことで解決可能です。

スクーターなのにギアの制御が可能なインテグラは、他のスクーターとは違った乗り方を楽しむことが出来ます。実は今回はいつも通りの一週間ではなく、お盆が絡んだ為、返却が更に一週間先になり、二週間お借りしていました。後半は倉庫に入れておこうかなと思ったのですが、想像以上に面白く、乗りやすかった為、お盆の期間を含めた二週間毎日通勤で使わせて頂きました。

オートバイは時に自制心が求められます。特に高性能なバイクは公道ではすぐに制限速度に達してしまいます。どうやって乗ってもすぐに制限速度に達してしまうTMAX、Dモードであれば燃費の良いまったりとした走りを楽しめるインテグラ。どちらもオンリーワンのスクーターであることは間違いありません。

ホンダ インテグラのエンジン音 マフラー音はこちらでご確認下さい

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