リフォームは現場ごとに条件が違うので、見積り金額も建物ごとまちまちです。でも、価格の下がらない本当の理由が別にあるのかも?
しかし、インターネットの実例集に掲載されている費用や、近隣で実施されたリフォーム費用などを参考に、いざ自宅のリフォーム見積りを取ってみると、同じ工事内容だと思われるにも関わらず、相場よりも我が家の方が高いような気がする、という方がいらっしゃいます。
そこにはリフォーム特有の、意外と業者や周りの方が教えてくれない(教えづらい、言いづらい)隠れた事実があるのです。今回は「リフォーム費用が安くならない訳」について、ご紹介いたします。高くなってしまう理由がわかれば、逆にリフォームを安くする秘訣が見えてくるはずです。
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理由1.リフォームのタイミングが遅くて、修理費が生じている
リフォームには、暮らし方を向上させるリフォーム、傷んでいるところを直すメンテナンスリフォーム、設備や建材を交換するリフォームなどがあります。どれも「リフォーム」という言葉で括られてしまいますが、実はその性質は微妙に異なります。建物は目に見えるところだけでなく、壁の中などといった建物内部の見えない部分も、年数の経過とともに劣化が進んでいます。日本の建物の多くは木造住宅であり、軽量鉄骨やマンションなどであっても、内装の下地材などは木で仕上げられていることが多いので、水は建物にとって天敵と言えます。
外壁の亀裂、雨樋の破損などなど、とりあえず今の時点では問題なく暮らせているので、修理を後回し(もしくは無視)していると、実は建物内部に水が入り込んでいて、建物の耐久性が著しく低下していたというケースは珍しくありません。当然ながら、こういったメンテナンスを怠っていた建物のリフォームでは、壁の内部が湿気で腐っており、表面的なリフォームだけでは終わらないということが多く見受けられます。
理由2.こだわりが強過ぎて、追加工事が発生している
リフォームするに当たり、自分や家族なりのイメージや個性を大切にすることは非常に大切です。しかし、そのこだわる部分を拡大解釈しすぎて、「居室のドアは絶対にこの商品を使ってほしい」などと有無を言わさず業者に依頼してしまうと、その材料を施工する上で、現在の建物の構造上、その周囲の壁や柱まで加工しなければならない場合も出てきます。こんな時、「この商品を使ってリフォームしたいのですが、リフォームする上でネックになることはありますか?」と業者に一言尋ねておけば、「追加でココとココを直す必要があるから割高になる」とか「この寸法のモノを選んだ方が安上がりである」などといったアドバイスが受けられるはずです。もし工事業者の担当者が返事に困るようであれば、業者の実力を見抜く上でも参考になるはずです(問題がなければ、問題ない理由を教えてくれる業者がオススメです)。
次のページでは、業者を味方につけることに失敗したために陥る「リフォーム費用が安くならない訳」についてご紹介します。