リフォーム費用/リフォーム予算・相場とその読み方

ウチだけ高い?そのリフォーム費用が安くならない訳

インターネットに出ているリフォームの事例集や、書籍の資料に掲載されているリフォーム費用に比べて、なんだかウチだけ高い気がする…、と思った方はいませんか。見積りの依頼の仕方以外にも、実は見落としがちな発注者側の問題が隠れていることもあるのです。今回は「ウチだけ高い?」と思ってしまう前に、チェックしておいてほしい「リフォームが安くならない訳」についてご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド

工事現場

リフォームは現場ごとに条件が違うので、見積り金額も建物ごとまちまちです。でも、価格の下がらない本当の理由が別にあるのかも?

リフォームは家それぞれのプランや家族のこだわりがあって、それらにかかわるリフォーム費用もまちまちです。

しかし、インターネットの実例集に掲載されている費用や、近隣で実施されたリフォーム費用などを参考に、いざ自宅のリフォーム見積りを取ってみると、同じ工事内容だと思われるにも関わらず、相場よりも我が家の方が高いような気がする、という方がいらっしゃいます。

そこにはリフォーム特有の、意外と業者や周りの方が教えてくれない(教えづらい、言いづらい)隠れた事実があるのです。今回は「リフォーム費用が安くならない訳」について、ご紹介いたします。高くなってしまう理由がわかれば、逆にリフォームを安くする秘訣が見えてくるはずです。

【関連記事】
・見積りとリフォーム費用の金額が違う5つの理由


理由1.リフォームのタイミングが遅くて、修理費が生じている

リフォームには、暮らし方を向上させるリフォーム、傷んでいるところを直すメンテナンスリフォーム、設備や建材を交換するリフォームなどがあります。どれも「リフォーム」という言葉で括られてしまいますが、実はその性質は微妙に異なります。

建物は目に見えるところだけでなく、壁の中などといった建物内部の見えない部分も、年数の経過とともに劣化が進んでいます。日本の建物の多くは木造住宅であり、軽量鉄骨やマンションなどであっても、内装の下地材などは木で仕上げられていることが多いので、水は建物にとって天敵と言えます。

外壁の亀裂、雨樋の破損などなど、とりあえず今の時点では問題なく暮らせているので、修理を後回し(もしくは無視)していると、実は建物内部に水が入り込んでいて、建物の耐久性が著しく低下していたというケースは珍しくありません。当然ながら、こういったメンテナンスを怠っていた建物のリフォームでは、壁の内部が湿気で腐っており、表面的なリフォームだけでは終わらないということが多く見受けられます。

理由2.こだわりが強過ぎて、追加工事が発生している

リフォームするに当たり、自分や家族なりのイメージや個性を大切にすることは非常に大切です。しかし、そのこだわる部分を拡大解釈しすぎて、「居室のドアは絶対にこの商品を使ってほしい」などと有無を言わさず業者に依頼してしまうと、その材料を施工する上で、現在の建物の構造上、その周囲の壁や柱まで加工しなければならない場合も出てきます。

こんな時、「この商品を使ってリフォームしたいのですが、リフォームする上でネックになることはありますか?」と業者に一言尋ねておけば、「追加でココとココを直す必要があるから割高になる」とか「この寸法のモノを選んだ方が安上がりである」などといったアドバイスが受けられるはずです。もし工事業者の担当者が返事に困るようであれば、業者の実力を見抜く上でも参考になるはずです(問題がなければ、問題ない理由を教えてくれる業者がオススメです)。

次のページでは、業者を味方につけることに失敗したために陥る「リフォーム費用が安くならない訳」についてご紹介します

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