ライトシングルストリートファイター ホンダCB250F
CB250Fのようなスタイリングのバイクをストリートファイター系と呼ばれています。なお、今さらではありますが、ストリートファイター系とは、スーパースポーツモデルとネイキッドバイクの中間のことを言います。
ホンダのCBR250RやカワサキのNinja250がフルカウルのレーシングレプリカスタイルを流行らせました。カワサキにはNinja250からカウルを剥ぎ取ったような印象のZ250がラインナップされています。
ホンダのラインナップにCBR250Rのカウルを剥ぎ取ったような印象のCB250Fがラインナップされるのは当然の流れのように思います。
しかもCBR250Rは販売価格が安くて驚きましたが、そのカウルレスということはさらに価格が安くなるはず! CBR250Rは 2011年発売当時、44万9400円【税込み】でした。ではカウルレスのCB250Fはというと、46万4400円【税込み】。
残念ながら消費税が増税したことと、為替レートが当時75円~85円程度だったのに対して、2016年1月現在は100~110円前後を推移しています。CB250FはCBR250Rと同じくタイ生産です。
海外との取引は基本的にドルで行われているため、当時と比べて仕入原価は20%程度上がっていることになります。当時の為替レートのままだったら、40万円を切る可能性もあったことでしょう。
とはいえ注目の一台であるCB250F。今回も一週間通勤に使用したインプレッションをお届けします。
出力が上がったのに燃費が向上したCB250Fのエンジン 実燃費は?
CB250FのエンジンはCBR250Rと共通です。CBR250Rのエンジンは発売当時27ps/8500rpmを出力するエンジンでしたが、現在のエンジンは29ps/9000rpmまで出力を伸ばしています。ヤマハの250ccフラッグシップバイクWR250Xでさえ31ps/10000rpmですので驚きの数字です。
しかし、バイクは数字だけでは測りきれない乗り物です。実際に街中で乗ってみると……相変わらず単気筒なのに、エンジンがよく回ります。初期型モデルとの違いは全回転域で少しずつパワーアップしているような感じがあります。
後からCB250Fの広報資料に目を通してみると、出だしのパワーこそ初期型の方が優れていますが、気になるほどではないですし、それ以降は全回転域で新型のエンジンの方が優れています。しかも馬力が向上したのに燃費は49.2km/lから50.1km/lまで向上しています。
ちなみにストップ&ゴーの多い都内の通勤で私が試乗した際のCB250Fの燃費は35km/L程度でした。
国内で250ccの単気筒最強のエンジンは前述したヤマハWR250Xだと思いますが2台を比べるとCB250Fは低回転域のトルク、パワーが明らかに不足しているような印象。しかし、高回転域は勝るとも劣らない印象です。