山頂は「天空の花園」
リフトを降りて一歩ゲレンデだった斜面に踏み出すと、そこは色とりどりのゆりの花、花、花。そして斜面の遥か先に見える青い空と海、そして小樽の南、銭函の町並み……。何という景色でしょうか! 花畑の中に入ると、ゆりの香りに包まれます。ピンク、白、黄色、オレンジの大輪の花々に囲まれ、至福のひととき……私は今、まさに「天空の花園」に降り立ったのです。
山頂は「天空の花園」
ガーデンに設置された看板を見ると、ここのゆりは大きく分けると、香りがなく透けて見える「すかし系」と、カサブランカに代表される大輪で香りの強い「ハイブリッド系」の2系列50種類。これらが「早咲き」、「中咲き」、「遅咲き」と時期を分けて咲くように植えられているので、長い期間楽しむことができるとのこと。山頂のビューポイントには展望デッキやレストハウスもあり、ここでゆっくり時間を過ごせるようになっています。
山頂の展望デッキ
ゆりのスロープをダウンヒル!
山頂エリアでゆりを満喫した後は、またリフトで下山することもできますが、せっかくならゆりの花と下界の景色を眺めながら歩いて「ダウンヒル」したいもの。展望デッキ付近には下山用貸出ストックも用意されています。山頂から中腹にかけてそれぞれ場所により、ボーダーゾーン、モザイクゾーン、ミックスゾーンと名前が付けられたゆり畑を眺めながら、ガーデン脇の遊歩道を歩いてゆっくりと下山。ところどころのビューポイントからは、石狩湾とその向こうに広がる札幌の街も見渡せます。
ゆり畑の向こうは遠く札幌の街が
かくしてゲレンデに勢を競う可憐なゆりを愛でながら、刻々と変わる下界の眺望を眺めつつ、冬なら数分で滑り降りる1.1kmのコースを徒歩でダウンヒル。山麓のフィニッシュ地点にゆっくりとたどり着きました。
ゆりのスロープをダウンヒル