MINI/ミニ

走り、使い勝手ともに大きく進化した新型MINI(3ページ目)

クーパー、クーパーSのみだった新型MINIに、エントリー仕様のONE(ワン)も加わり3グレード構成が整った。燃費を向上させながらパワーアップを果たし、走りの質感も高まるなど、新型にふさわしい実力の持ち主だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

使い勝手が向上し、装備もグレードアップ

クーパーSインパネ

インテリアもMINIらしさを踏襲するが、先代までのキーを差し込んでエンジンスタートするという手間がなくなり、スターター用のレバー操作でエンジンが始動する。大型スクリーンにナビが表示されるようになったのも朗報だ

その他、使い勝手ではナビがセンターの大型スクリーンに映し出されるようになったのが朗報。新型MINI上陸後、1か月くらい経ってから正規ディーラーを取材した際、大半の人がナビをチョイス(クーパーSは標準)しているという話をうかがえたが、MINIの純正ナビはまさに待望なのだろう。

ほかにもコントローラーの操作性やトグルスイッチに配されるレバー式になったエンジンスターター、新たに追加されたオプションのヘッドアップディスプレイ、アダプティブクルーズコントロールを含む衝突回避・被害軽減ブレーキの「ドライビング・アシスト」など最新のトレンドをほぼ網羅した装備、オプションもMINIのクオリティアップにひと役買っている。
MINI後席

新型MINIには5ドアモデルもあり、今年中か来年早々には日本にも上陸すると予想されるが、大きくなっただけに後席も収まってしまえば想像よりも広く感じる。急なゲストを迎えても乗降は少し苦労するが、狭い場所に押し込む感じではない

何しろMINIといえば、とくにクルマ好きでない人にも圧倒的な知名度を誇るモデルで、そのブランド力やスタイリングに惹かれて購入しても、BMWファミリーにふさわしい質感や走りを手にできてしまう。

それだけの存在感となると、とかくマニアックなクルマ好きからは、人気者の宿命ともいえる、あえて敬遠されるモデルにもなりがちだが、MINIらしさを残しつつも全方位着実に進化した新型MINIは、多少サイズアップしても見逃せない輸入プレミアムコンパクトに仕上がっている。

新型MINIも新しいボディバリエーションやさまざまな仕様を投入してくるはずで、ライフサイクルを通してヒット作になるのは間違いない。
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