社会ニュース/よくわかる時事問題

上場を予定しているLINEは本当に信用できるのか?

近く株式上場を予定するなど人気のLINEだが、従来よりアプリが個人情報を吸い上げることに不安を訴えているユーザーも多い。最近はアカウント乗っ取りによる詐欺事件などが起き、セキュリティの問題も指摘されている。便利な反面不安点もあるLINEだが、どこまで信用できるのか、注意点はどこにあるのか。

松井 政就

執筆者:松井 政就

社会ニュースガイド

LINEは信用できるのか?

LINEは信用できるのか?

無料通話と使いやすいチャットで人気のLINE。今を好機と見てか、運営会社のLINE株式会社は近く株式上場を予定している。

一方LINEにおいては、従来から個人情報をアプリが吸い上げることに不安を訴えているユーザーも多く、最近はアカウント乗っ取りによる詐欺事件などが起きるなどセキュリティの問題も指摘されている。
便利な反面、不安点もあるLINEだが、このサービスはどこまで信用してよいのか。利用の際、どんな点に注意すべきか。


企業の本質を見破るコツ

企業の本質を見極めるには特別な手法や情報などは必要なく、各企業が正式に公開し、誰でも見られる情報から判断することが出来る。なぜなら企業の本質はそれらに滲み出るからだ。

実は、企業が情報を公表する場合、潜在的に、自分に都合が悪いことを隠そうという習性がある。しかもそうした意識が強ければ強いほど、その企業の「本質」がまるで「騙し絵」のように現れる。

騙し絵とは、一見しただけでは美しい野原にしか見えない絵の中に、少し視点を変えると魔女の横顔が隠れていたりするような表現方法のことだ。


「利用規約」は企業の本音

その代表が「利用規約」だ。利用規約を見ればその企業の本音がわかる。

一例が保険会社やカード会社だ。利用規約を見たことがあると思うが、それらは虫眼鏡でなければ読めないほどの細かな文字でびっしり書かれている。契約者が間違わずに理解するのはおろか、読むことさえ困難だ。

あれをすべて読んだのは、それを作った担当者と弁護士くらいだろうが、なぜそんな読みにくい規約にするかというと、大きな文字では利用規約のページが増えるからではない。自社に不都合な内容をできるだけ隠したいからだ
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