驚異的な燃費を誇るホンダの原付2種スクーター「PCX150」
2012年の登場からたった2年でモデルチェンジとなったホンダの二代目PCX150【車両型式JBK-KF18】。あまりにも早いモデルチェンジでしたが、理由は車体構成のほとんどが共通の兄弟分、125ccのスクーターであるPCXがモデルチェンジしたからです。
以前の記事では3代目になったPCXのインプレッションをお届けしましたが、性能面での大きな違いはないものの、しっかりと熟成され、より乗りやすいモデルとなっていました。
PCX150の魅力を語る上で欠かせないのが燃費です。一週間、毎日通勤で使ったわけですが、200キロ強走行してガソリンはまだ余裕がありました。特にエコな運転を心がけたわけではなく、むしろそこそこエンジンを回して走行しましたが、燃費は45km/Lでした。
PCX及びPCX150のモデルチェンジで燃料タンク容量が5.9Lから8Lに変更になりました。単純計算で無給油で360キロ走れる計算になります。私は通勤に400ccのバイクを使っていて、タンク容量は17Lですが、給油のタイミングは300キロ前後ですから燃費性能の良さが伺えます。
125ccスクーターは小回りが効いて、荷物も入るけど、通勤中に何度も給油するのが面倒だから、やっぱり400ccの今のバイクじゃないと駄目だな!と思っていたのですが、今回は本気で乗り換えを検討したくなりました。乗換えを検討したくなった理由は前述した連続航行距離もありますが、町乗りでは文句の付け所の無い走行性能もあります。
PCXと共に進化を続ける2代目PCX150を一週間通勤に使いましたので、インプレをお届けします。なお今回はPCXには設定の無いつや消しの塗装が施されたマットテクノシルバーメタリックの車両をお借りしました。
PCX同様に深化を遂げたPCX150
モデルチェンジ前と比べて、劇的に乗り味が変わっているか?と言われれば変わっていません。一週間乗っていて「あれ?以前と比べて少し変わったかな?」と感じるレベルの変化ではあります。つまりPCX同様ではありますが、進化したのではなく、熟成され「深化」したモデルになっています。今回のモデルチェンジで他の国内メーカーが採用していないLEDのヘッドライトを採用するなど、セールスポイントが増えたPCX150ですが、本来のセールスポイントはeSPと名づけられたエンジンです。
より燃費性能を向上させるために、モーターとエンジンの両方を動力に使うハイブリットという考え方もありますが、エンジンが出力したパワーは全てが駆動系に伝わるわけではなく、摩擦抵抗や慣性抵抗などによってロスが生じています。
eSPエンジンでは、このようにロスが生じて無駄に失われているエネルギーをできるだけ削減し燃費を向上することに成功しています。もちろんロスを削減することは燃費の向上だけでなく、馬力にも大きく影響しています。
PCX150はモデルチェンジによってeSPエンジンも深化しました。モデルチェンジ前と比べ最高出力では1馬力アップの14ps/8500rpmを出力しています。また燃費性能もモデルチェンジ前が定置燃費49.0km/lだったのに対して52.9km/lまで向上しています。馬力がアップした上、燃費まで向上してしまうとは驚きです。どこまでも深化を続けるeSPのテクノロジーは驚くばかりです。