どんな米国株を買ったらいいか迷う人に
米国株トップ50銘柄!銘柄選びの参考にして頂ければと思います!
まず、約1万もの銘柄を全て分析する事は難しいので、時価総額500億円以上の3375銘柄に絞り、さらに2014年の利益成長率が最低でも10%以上、かつROEも10%以上ある712銘柄に絞り込みました。3375社全てに対してそれぞれ15種を超える財務数値と株価騰落率、さらにはアナリストからの人気度合いを数値化し、高得点順に筆者の独自判定で順位付けを行ったものが下記のリストです。
再度注目を浴びる半導体関連銘柄
業種で目立つものとしては、やはり、IT、インターネット関連とバイオ医薬関連があります。これらの殆どは1990年代以降に設立された若い企業で、上場から10年未満という銘柄もかなりあります。上位銘柄の中で存在感のあるグループです。これらの業種は単なる短期的な流行りでなく、今の時代を変えているもので、長期的に重要なグループと考えます。また、今回の上位銘柄を見て特徴的と思えることは、2014年の業績の良い石油関連企業が多いことです。背景には地政学リスク拡大に伴う原油価格の上昇があると思われます。
その他、最近はあまり優良銘柄として取り上げられることが少なくなったアバーゴ(AVGO)やアプライドマテリアルズ(AMAT)など有名な大手半導体チップメーカーや装置メーカーが上位にランクされています。ちなみに2014年7月15日(火)には半導体世界最大手の米インテルが2014年第2四半期決算を発表しましたが、市場予想を上回る力強いものであり、世界パソコン市場の回復を裏付けるものとなっています。2014年はパソコンメーカーの株価も堅調であり、米S&P500指数は年初来で6%台の上昇に留まる中、パソコン米国最大手のHP社の株価は年初来で16%上昇しています。また台湾のエイサーやエースースの株価もほぼHP社並みに上昇しています。
株価上昇の背景には、ウインドウズXPのサポート終了によるビジネス需要拡大もありますが、その他にもインターネット企業や大企業のデータセンターなどに備え付けられているサーバー需要が強いこともあります。インテルの売上の大部分はパソコン向けとサーバー向けの集積回路となります(スマホやタブレットなどのモバイル端末のCPUは英ARM社の独壇場となります)。パソコン向けを中心とするインテル社の売上成長率はここ2年ほど低迷が続いていましたが(マイナス成長の四半期も多く見られました)、2014年第2四半期は2012年以降で最高の伸びとなる前年同期比+8%増を記録しました(利益は+41%増)。インテルは6月に今回の決算について上方修正予想を開示していましたが、今回発表された実績は、その予想やアナリストによる予想平均をも上回っており、思った以上にパソコン市場が回復しているという印象です。インテルは決算を好感され、ITバブル崩壊以降の最高値を記録しました。
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