航空機の墜落で株価が急落!どうなる?
連日年初来高値を更新し続けるアメリカのNYダウでしたが、航空機の墜落を機に大幅下落。1万5000円台での膠着状態が続いている日経平均株価も、その影響を受けて下落に転じています。株式投資に限らずすべての投資において、こうした不測の事態はいつ何時でも発生します。正直、不測の事態が発生するたびに右往左往していては身が持ちません。そこで、こうした不測の事態に適切に行動するための投資法を、株価チャートを使って考えてみましょう。
現状の把握を行う
まずは、焦らずに日経平均株価の日足チャートを見てみましょう。日経平均株価が下落していると言っても、現在の株価は右側に丸印をつけた辺り、1万5000円台になります。今年の1月の日経平均株価は1万6000円台と高かったですから、その時から見ると現在は安いといえます。しかし、春頃には1万4000円を割り込む時もありましたので、その時から見ると現在は高いと言えます。いつの時点から株価を見るかで、株価を判断する基準は異なります。
なお、個別銘柄を知りたい場合には、個別銘柄の株価チャートを利用してください。
トレンドラインに挑戦する
次に、株価チャートにトレンドラインを引いてみましょう。株価は日々動いていますので、今後どのように動くのかを予測する時には、株価の方向、つまり「トレンド分析」を行います。分析を行う際に描く線をトレンドラインと言いますが、基本的に自分の判断で描くことになります。
トレンドラインは、株価が上昇している場合には、直近の安値とその前の主要な安値を結ぶことで下値支持線をひくことができます。反対に、株価が下落している場合には、直近の高値とその前の主要な高値を結ぶことで上値抵抗線をひくことができます。横ばいトレンドの場合には、直近の安値とその前の主要な安値、直近の高値とその前の主要な高値をそれぞれ結ぶことで、上値抵抗線と下値支持線をひくことができます。
ということで、私が上値抵抗線と下値支持線を株価チャートにひいてみました。
トレンドラインでどう株を判断するか
「狼狽して売れば値上がりする」「まだまだ上がると欲をかけば値下がりする」ということは投資では日常茶飯事です。株価が大幅に下落した、もしくは上昇したという場合、トレンドラインをひいて株価の変動でトレンドがどう変化したのかを確認して行動することが大切です。現状としては、株価は下落するのか、上昇するのか、いまだ判断ができないという風に個人的には判断できると思います。
ただし、一つだけ忘れてはならないことがあります。それは、株を買った時の価格です。買った時よりも現在の価格が高いのであれば、トレンドが転換したかを確認しながら対応を考えれば良いでしょう。
ですが、買った時よりも現在の価格が安い、もしくは同程度なのであれば、トレンドの確認とともに、例えば、「上昇トレンドになったら含み益になる可能性がある」「下落トレンドが鮮明だから損失が膨らむ前に損切りした方がいい」等と対処法を考えなければなりません。
結局のところ、株で儲けるためには、勝った価格の値段がとても重要になりますので、株を購入した後にトレンドラインをひくのではなく、株を購入する前にまずトレンドラインをひくことをおすすめします。
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