ホテルニューオータニ「KATO'S DINING & BAR」に日光天然氷を使ったホテル50周年記念「サツキ江戸かき氷」登場
ホテルニューオータニは、今年で開業50周年。それを記念して、シェフパティシエの中島眞介氏が和素材を使って生み出した人気シリーズ、「パティスリーSATSUKI」の「edo SWEETS」をデザートスタイルで楽しめる「サツキ江戸スイーツ」が、春から話題となっています。そしてこの夏、満を持して登場したのが、希少な日光天然氷を使い、中島シェフが工夫を凝らして完成させた特製の「サツキ江戸かき氷」です。抹茶、マンゴー、メロンの3種類が揃います。
「サツキ江戸かき氷」は、ガーデンコート ロビィ階(6階)にある日本料理「KATO'S DINING & BAR」で、14-17時のティータイムにいただくことができます。日本料理と言っても、ゆったりしたソファー席を中心に、おしゃれなカウンターバーも備える空間。ホテルの中でも落ち着いた隠れ家的な場所です。
「KATO'S DINING & BAR」の前に立つ「日光・天然氷 蔵元松月」ののぼりが立っています。現在、天然氷の蔵元は、日本全国でも埼玉県・秩父や栃木県・日光に数軒しか残っていない、非常に貴重な存在です。「松月氷室」はその一つで、明治27年創業。山間の氷池に湧水を引き、手を加えずに凍るのを待ち、切り出した氷を氷室に積み上げ、おがくずで大切に保存します。そんな、日光の職人が丹精込めて作り上げた自然の産物である天然氷は、温度管理や刃もきちんと適した状態で掻けば、ふわふわの食感となり、口当たりが非常になめらかで、食べても頭がキーンとなることがないと高く評価されています。
寒天や葛、黒豆など、和菓子の伝統的な素材を洋菓子に巧みに採り入れることで知られる中島シェフ。今回も、ホテル厳選のフレッシュフルーツ、あんこ、黒蜜、羊羹、葛など和素材を使い、フルーツシロップにもとろみをつけることで氷にからみやすくするなど、様々な工夫が凝らされています。
「抹茶」は、香り豊かな宇治抹茶のシロップがけの氷の中に、自家製黒蜜あんこと、ふっくらした丹波の黒豆、さらに、舌触りやわらかな羊羹ジュレが隠れています。3つの中で一番「和菓子」らしく、様々な食感と味わいが楽しめます。私は、フルーツ系の方が自分の好みかな?と思っていたのですが、いただいてみたら、他にない斬新なこの「抹茶」かき氷は、普段は宇治金時のかき氷を選ばないという方にも、ぜひ召し上がっていただきたいと思いました。
「マンゴー」は、夏に人気のマンゴーのフレッシュ果肉を、なんと糸こんにゃくを使用したゼリーに入れ、仕上げに葛とマンゴーのピューレを合わせたソースをかけたもの。
「メロン」は、みずみずしいメロンの果肉を氷の下に並べ、こんにゃく粉を使用したゼリーとメロン100%のピューレをかけています。メロン本来の甘さを活かし、3つの中で一番、さっぱりと爽やかにいただけます。甘い物をあまり召し上がらないという男性の方にもお薦めしたい一品です。
どれもかなりのボリューム感で、目の前にすると、こんなに食べられるかと心配になるかも知れませんが、ふわっと軽い氷なので、想像しているよりもすっと、残さず食べきれてしまいます。もちろん、食べながら頭がキーンと痛くなるようなこともありません。
伝統が受け継がれる天然氷と、シェフの技とのコラボレーションによる、記念すべきホテル50周年のかき氷。席の予約もできるので、休日にゆっくりと味わいにいらしてはいかがでしょうか。
<ショップデータ>
「KATO'S DINING & BAR カトーズ ダイニング&バー」
東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ガーデンコート ロビィ階(6階)
電話 03-3221-2857(予約可能)
営業時間 ランチ11:30-14:00、ティータイム14:00-17:00、ディナー17:00-20:30(※全てラストオーダー時間)
バータイム17:00-22:00(※バータイムのみラストオーダーは21:30)
※「サツキ江戸かき氷」の提供は2014年9月3日(火)まで 14:00~17:00(ラストオーダー16:30)
定休日 なし
HP http://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/kato/menu/ice/
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