知られていないau WALLETカードの使い倒し術
2014年5月21日にKDDIから新しい電子マネーサービス「au WALLET」がサービス開始しました。「すんごい貯まる すんごい使える 電子マネー au WALLET」とCMをしていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?CMを見てau WALLETカードを申し込んだ方、最後まで読まないと損をしますよ。実はau WALLETカードは単体で使ってもそれほどおトクでもないのです。今回はau WALLETカードの使い倒し術を紹介します。
電子マネーではなく、MasterCardプリペイドカード
まず、au WALLETと他のSuica、nanaco、WAON等の電子マネーは一体何が違うのでしょうか?電子マネーというと、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等で、レジでかざして支払う非接触タイプをイメージする方も多いと思います。しかし、au WALLETカードはクレジットカードと同じ支払い方法になります。そのため、レジで「au WALLETカードで」と言ってもおそらく店員さんは「???」となるでしょう。「クレジットカードで」と言って支払ってください。
また、一般的な電子マネーは、電子マネーを読み取る装置を店舗に置かなければなりません。最近ではSuicaも楽天Edyもnanacoも1台の端末で読み取れる装置がありますが、新しい電子マネーに対応したければ、店舗は新たな端末を用意しなければならないのです。
しかし、au WALLETカードは、MasterCardのプリペイドカードのため、通常のクレジットカード決済端末だけあれば、新しい端末を用意しなくても良いのです。店舗にとっては新たな費用が発生せずに、新しい電子マネーに対応できるメリットがあります。消費者にとっては、従来の電子マネーよりも使える場所が圧倒的に多いというメリットがあります。
じぶん銀行と一緒に使えば、すんごいおトクに
次に、au WALLETカードのポイントプログラムを見てみます。au WALLETカードのポイントは支払い時に200円につき1 WALLETポイントが貯まります。100 WALLETポイントを100円分としてau WALLETに再度チャージができますので、1ポイントの価値は1円です。還元率としては0.5%となりますが、0.5%の還元率というのは他の電子マネーと変わりません。「すんごい貯まる」と言っても、他の電子マネーと同じ程度。au WALLETカード単体での利用では、他の電子マネーより使えるお店が多いというメリットしかないのです。
au WALLETカードで「すんごいおトクになる」には、auと三菱東京UFJ銀行が出資している「じぶん銀行」の利用が必須です。じぶん銀行はKDDIとタッグを組んでau WALLETのプレミアムチャージを開始しました。2014年12月末までの限定キャンペーンですが、じぶん銀行からau WALLETカードにチャージすると、チャージ時に5%分多くチャージされるのです。
例えば、1万円チャージしたとします。5%の上乗せがありますので、実際に利用できる金額は1万500円。この5%上乗せチャージには条件があり、1ヶ月10回まで、1回2万5000円が限度となります。フルでチャージ&利用した場合は、1ヶ月で25万円+5%の上乗せ=26万2500円分利用可能という事です。
さらに、利用時にポイントが貯まりますので、還元率としてはチャージ時の5%+利用時の0.5%=5.5%ですね。この5%上乗せが、au WALLETの最大のメリットですが、au WALLETが300万件突破したにもかかわらず、じぶん銀行の申し込み件数は同じ期間で4~5万件程度。au WALLETカードを申し込んだ2%しかこのおトクなチャージ方法を知らないのです。
もちろん、銀行開設はそれなりのハードルはありますし、2014年12月末までのキャンペーンという事ですが、消費税の増税があった今、使い倒さない手はありません。増税分の3%を取り戻し、さらに2.5%おトクになるau WALLETカード+じぶん銀行。2014年の支払い方法で迷う必要はないのです。
最後に、じぶん銀行は他行宛振り込み無料(回数制限なし)、ATM手数料無料(回数制限なし)と非常に使いやすいネット銀行となっていますので、au WALLETカードを申し込んだ方は、じぶん銀行も開設してチャージに利用しましょう。