Ruby/Rubyの基礎知識

Ruby2.0の新機能キーワード引数の紹介と、2.1での改良点

Ruby2.0で追加された新機能キーワード引数を、1.9までのイディオムである擬似キーワード引数と比較しながら紹介します。また、最後にRuby2.1でのキーワード引数の改良点も扱います。

橋本 拓也

執筆者:橋本 拓也

Rubyガイド

キーワード引数とは

Ruby2.0の新機能のひとつが「キーワード引数」です。キーワード引数とはメソッドに引数を「渡す時」に名前を付けるもので、Pythonなどの言語でもサポートされています。

キーワード引数の使い方

まず比較のために、通常のメソッド定義方法を示します。引数が渡されなかった時のデフォルト値は1とします。

一方、キーワード引数を使うには、メソッドを def method_name(var: default) の形式で定義し、利用時には引数名と値をmethod_name(var: value)の形で呼び出します。

引数名を指定しないとエラーとなり、引数なしで実行すると、定義時の(n: 1)がデフォルトとして使われます。

この単純な例では今ひとつメリットが分かりづらいかと思いますので、次のページでは、Ruby1.9までも使われてきた「擬似キーワード引数」と比較しながら、キーワード引数が使えると便利なケースを紹介します。

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