上信電鉄の車窓から
高崎駅を出ると、JR線と分かれ、上越新幹線の高架下を2回くぐると、烏川を渡り、田園地帯をのどかにひた走る。ゆるやかな丘陵地を抜け、鏑川(かぶらかわ)を渡り、吉井駅を過ぎるあたりからは、ほぼ一直線に西へと進む。ローカル線ではあるけれど、駅員のいる駅が意外に多く、そのせいか手入れが行き届いているようだ。もう一度、鏑川を渡り、東富岡の次が上州富岡である。リニューアルされた上州富岡駅
ローカル線だから、古き良き時代の木造駅舎かな、と思っていたら、なんと極めて現代風の洒落たデザインの駅だった。実は、世界遺産登録を見すえて2014年3月17日にリニューアルオープンしたばかりである。壁は、富岡製糸場をイメージしてレンガ風になっている。赤レンガではなく、ライトブラウンに塗られ、形状に工夫が見られるところに新しさを感じる。壁に圧迫感がなく、天井も高いので開放的で広々しているので、電車を待っている間ものんびり過ごせて寛げそうだ。改札口で製糸場までの地図を貰えるし、道路のあちこちに道案内が記されているので迷うことはない。脇目も振らずに歩けば10分程度、街歩きを楽しみながらぶらぶら進めば15分ほどで製糸場まで到着できる。